人格に問題アリか。自民新幹事長に就任の茂木敏充が血相を変えた“ある質問”

 

茂木外相 「何時代のことを言っているんですか。明治時代ですか。Wi-Fi通じてないんですか。飛行機の中でも通じますよ。毎日、連絡とっていました。中東の主要国と連絡を取りながら、現地の情勢がどうなのか、トルコとしてどんなことができるのか、また、カタールとしては一番タリバーンと関係が深いという中で、今、タリバーンが何をしようとしているのか、そういったことを…」

確かにどこにいようと情報は入手できるし、判断もできる。それなら、なぜもっと早く自衛隊に派遣要請をしなかったのか。

「明治時代のことですか」などと人を見下すのではなく、Wi-Fiが飛行機の中でも使えるので何の問題もないことを淡々と述べるだけでよかったのだ。

茂木氏は東大経済学部卒、ハーバード大学ケネディ行政大学院に留学という経歴から見る限り、たしかに優秀と推察できる。しかし、高飛車な態度からは人間としての器の大きさが感じられない。

「豊富な知識と頭の回転の速さ、高い説明能力は党内随一といっていい」(産経新聞)。

このような茂木評がメディアでは多々見受けられる。しかし、自分を客観視できず、他者への想像力が及ばない人の「頭の良さ」など、たかがしれている。

そもそも、勉強ができるとか、頭の回転が速いとかいうのは脳味噌のごく一部の力でしかない。

作家、司馬遼太郎氏は学校の授業についていけず、図書館で本を読むのが好きだったという。豊かすぎる想像力が集中をさまたげたため、先生の言うことがよく理解できなかったのだ。

もちろん、そういう人は学校や組織では評価されない。だが、授業のような制約がない環境のもと、自分のペースで書物や資料を読み漁り、時間をかけて文章にする自由を与えられると、あのような偉大かつ膨大な作品群が生み出されてゆく。

茂木氏の所属する派閥の源流をつくった田中角栄氏は確かに頭の回転が早かったが、それよりも、人心掌握術と演説の巧みさ、政策の構想力といった面でスケールが大きかった。学歴など些細なことだと思わせた。

茂木氏の場合は小才が利くものの、ちょっとしたことに気分を害し、それが言動にはっきりあらわれる。もう一つのシーンは、昨年8月の会見で生まれた。

大住マグダレナ記者はポーランドから2005年に来日し、ジャパンタイムズで働く女性である。在留資格を有する外国人が再入国するさいの新型コロナ規制について質問した。

マグダレナ記者 「在留外国人を対象にした入国規制は、その背景になった科学的な根拠を具体的に教えてください」

茂木大臣が「再入国を認める方向で最終調整している」と答えただけだったので、マグダレナ記者は「すみません、科学的な根拠について」と聞き直した。

その時だった。茂木大臣の口から英語がこぼれ出た。「What do you mean by scientific?」(科学的とはどういうことか)。

きょとんとするマグダレナ記者に、茂木大臣はもう一度「What do you mean by scientific?」とたたみかけた。このあとのやり取りはスリリングだった。

マグダレナ記者 「日本語でいいです。そんなに馬鹿にしなくても大丈夫です」

茂木大臣 「馬鹿にしてないです。いや、馬鹿にしてないです。全く馬鹿にしてないです」

マグダレナ記者は「日本語で話しているから、日本語でお答えください」と言って「科学的な根拠」ついて質問を続けたが、茂木大臣は「出入国管理の問題ですから、出入国管理庁にお尋ねください。お分かりいただけましたか。日本語、分かっていただけましたか」と、マグダレナ記者に対しては最後まで、その日本語能力を問題にするかのような態度を続けた。

マグダレナ記者は日本語で問いかけたのである。たとえ、それが滑らかな日本語でなく、茂木氏が気を利かして英語でのやり取りを持ちかけたのだとしても、質問者が嫌がらせのように受け取るのは仕方がない。相手を重んじるなら日本語で返すのがスジであろう。

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