「NYコミコン」で知る小売の最前線「ライブコマース市場」の現状

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今年10月、2年ぶりにリアルイベントとして開催されたアニメ、コミック、コスプレなどの祭典「ニューヨーク コミコン」。以前の記事「なぜNASAがNYコミコン初参加を決めたのか?」に続き、注目を集めたトピックを『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』著者でNY在住人気ブロガーのりばてぃさんが紹介してくれます。今回は、ライブコマース企業のWhatnot(ワットノット)を取り上げ、ライブコマース市場の米中での成長ぶりなどを伝えています。

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NYコミコンで見かけた成長著しいライブコマース企業のWhatnot

NYコミコンはその名のとおり、コミック関連の大規模イベントですが、出展するのはコミックや漫画、そしてこれらを題材にしたテレビ番組や映画、ゲーム、グッズ関連企業が多め。

なので、これらの最新情報を知りたい方は参加したり関連情報を確認すべきイベントの1つとなっていますが、同時に小売の最前線を知れる場にもなっていたりします。

そして今年出会ったのが、ここ数年で成長著しい新興ベンチャー企業のwhatnot(ワットノット)。アプリ・ベースのライブストリーミング・マーケットプレイスで主にマニアやオタク向け、コレクター向けの希少品を生配信で販売できるものです。

類似サービスには、
・ebay
・ヤフオク
・メルカリ

アメリカの競合他社には
NTWRK(ネットワーク)
QVCモバイル・ショッピング (ショッピングチャンネル大手)

上記2社ほど大手ではないですが他には、
Popshop
Loupe
YouTubeによるLive shoppingのテスト
Amazonのライブ・セッション …などがあります。

他にもライブコマース専用プラットフォームではありませんが、インスタライブやフェイスブックライブなどもあります。こうやってみるとすでにライブコマース戦国時代に突入しているのかも?

実際、ライブコマース市場自体は急成長中でして、アメリカの市場規模は2021年末で110億ドルが、2023年には250億ドルとの予測がでています。わずか1~2年で2.3倍に増加です。

さらに、中国では2020年時点でアメリカの15.5倍となる1,710億ドルと言われており、2022年までに4,230億ドルに成長すると報じられています。こちらはわずか1~2年でアメリカよりも成長する約2.5倍の市場規模です。

そんなわけで、whatnot(ワットノット)は今からわずか2年ほど前の2019年12月1日にロサンゼルスで創業したばかりですが、今年2021年に3度の異なる資金調達に成功し、2億ドル(1ドル=110円換算で220億円)以上の資金を調達。企業評価額は10億ドル(1,100億ドル)以上に!!

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