コロナ防疫優等生・台湾の「衛生観念」は、日本人によって作られたという事実

 

そして、来年の春節に向けての準備も始まっています。冒頭でご紹介したニュースの通り、春節の期間に台湾への帰国を希望する人は、8日目から条件付きで在宅検疫が可能となります。以下、報道を一部引用します。

春節期間に適用されるルールで入国後8日目から自宅または知人宅で検疫を受けられるようになるのは、入国者が(1)2回のワクチン接種を完了し、2回目接種から満14日間が経過(2)1人1室で在宅検疫が可能(3)同居者なし、または同居者が2回の接種を完了かつ2回目接種から満14日間が経過─の3つの条件を全て満たす場合。

 

入国後7日目までは検疫用ホテルか集中検疫所に滞在する必要がある。

 

在宅検疫期間中の8日目から14日目までの期間には、入国者は簡易検査(10日目)とPCR検査(13日目)を各1回、同居者は簡易検査を2回(10日目と14日目)実施することが求められる。

 

「2回のワクチン接種を完了し、2回目接種から満14日間が経過」の条件を満たしていない入国者の場合、「1人1室で在宅検疫が可能」と「同居者なし、または同居者が2回の接種を完了かつ2回目接種から満14日間が経過」の2つの条件を満たせば、入国後11日目から在宅検疫が可能。13日目にはPCR検査を受ける必要がある。

 

1人1室での在宅検疫ができない場合は、現行と同様、自宅での検疫は認められず、検疫用ホテルか集中検疫所での検疫が必須となる。

 

いずれの場合も、入国後15日目から21日目までの期間は自主健康管理が必要。公共の場への出入り自粛などが求められる。

春節の入国、8日目から条件付きで在宅検疫可能に=来月14日から/台湾

ということで、春節期間の集中検疫所の宿泊施設(防疫ホテル)の予約が17日から始まりました。が、予約が殺到し、人気アーティストのコンサートチケット並みに予約が取れないと、さっそく話題になっています。政府は宿泊施設のさらなる確保を強いられているようです。

春節期間中の防疫ホテル、人気コンサートチケット並みに予約困難

台湾は、急拡大したコロナを、再度急速に収束させたのです。その成果の根底には、台湾人の衛生観念があります。そもそも台湾人は日本人と同じくらいキレイ好きです。手洗いや消毒などは、コロナが流行する前から日常の中に存在していました。そして、台湾人のこの衛生観念は日本時代に日本人がもたらしたものです。

そもそも台湾は、瘴癘(しょうれい)の島でした。日本からすれば「鬼ヶ島」だったのです。その島を人々が住める島にしたのは、日本からの「文明開化、殖産興業」の波でした。戦後、蒋介石がいくら台湾で反日教育を行っても、台湾人は「反日」に同調しませんでした。台湾が中華の国々以上に反日教育を受けながら、中華の国々に同調しなかった根本は、日本統治時代にありました。

そのことについては、私はこれまでいろいろな著書でご紹介してきました。今回は、台湾の衛生観念をガラリと変えた事例のひとつ、台湾の下水道を整備した技師、浜野弥四郎の偉業をご紹介しましょう。

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