『ドラゴン桜』指南役が「ことわざ」を知って育児すべしと語るワケ

 

■親が笑えば、子も笑う

「鏡は先に笑わない」

鏡の中の自分を笑わせるためには、まず自分が笑う必要がある。当然のことだが、自分が笑えば、鏡の中の自分も笑い、自分が怒れば、鏡の中も自分も怒る。

子どもは、まさに親の鏡である。親が笑えば子どもも笑う。親が子どもを尊重すれば、子どもも親を尊重する。

子どもに温かい言葉を掛けていれば、子どもから温かい言葉が返ってくるようになる。

「父母の恩は山よりも高く海よりも深し」
「子を持って知る親の恩」

親から受けた恩は何物にも比べることができないほど大きいが、子ども時代には、そのことがわからない。自分が親になったときに初めてわかる。自分も「子育てをして初めてわかった」という読者も、多いのではないか。

だから、我が子にも親の恩をわからせようと思っても、無理なことだ。それよりも、まず自分の年老いた親に孝行することが先決である。親の恩は順送りになっているのだ。

■子どもそれぞれのオリジナルペースを大切に

「親はなくとも子は育つ」

親の恩はかけがえなく、子どもの成長に親は不可欠だが、親がいなくても立派に成長する子もいる。

世間には逆に、こんな親なら「いないほうがかえっていい」という場合もある。どんな事情があれ、親には子どもをしっかり育てる義務がある。今後、「親があっても子は育つ」などということわざが生まれないように、親には自覚を持ってもらいたい。

「隣の芝生は青い」
「隣の子どもは賢い」

全く同じ芝生なのに、どうしても隣の芝生の方が我が家よりも良く見える。隣の子どもも同じように、我が子より賢く見える。

人間は何でも他人のものは良く見え、うらやましく思うものだ。しかし、実は他人もあなたの家庭を見て、同じように感じているのだ。

自分に関することは欠点やマイナスほど気になるのが人間の本能である。特にマイナス思考の強い人は、割り引いて考える必要がある。親のマイナス思考の見方をまともに受ける子どもこそいい迷惑だ。

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