親御さんが遠くに住んでいるという方にとっては、年に数回しか会えない状況で親の病気や認知症の兆候を見つけることは難しいですよね。そこで今回は、無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』の著者である真井花さんが、認知症の兆候を見つけるコツを紹介。ご自身の体験をもとに、一般的に言われる変化の兆しを掘り下げてお話しています。
親の不調を察知する
さて、本日は観察と察知のお話。
お正月には帰省されたでしょうか。私は12月中にタッチアンドゴーで行ってきました。それじゃ年始の挨拶にならないけど( ̄∇ ̄)
遠くに住む両親に会うチャンスは、年間通してそれほどありませんよね。新型コロナの感染が収まらない状況では尚更です。
そうした状況で親の病気や認知症の兆候を察知するのは難しいですが、一般に
・今まで出来ていたことが出来なくなる
と言われています。
うん、ここまでなら私も知っていたのよね。問題は、この「出来なくなる」「しなくなる」がどういうものなのかなんですよ。
「できなくなる」とは、10出来ていたものがゼロになるのではなく10出来ていたものが、
・(下がったことを認識できるくらい)7か8に下がる
ことです。よく
・料理をちゃんとする人だったのに、しなくなった
などと例を挙げられると、「まったくしなくなった」ところを思い浮かべてしまいますが、そうではなく
・品数が激減した
・レンチンものが増えた
・お弁当を頻繁に買ってくる
・外食が増えた
などで十分「しなくなった」なんです。要するに、意欲が落ちて徐々に出来なく、しなくなるんです。いきなりゼロになるわけじゃないんです。だから、ここに挙げたものも
・程度問題だ
ということです。1回くらいレンチンものが増えたところで誤差の範囲内です。ここの
・ヘンだ。前と違う
・大したことないな
は、おそらくハッキリした数値では表せないでしょう。近くにいる人たちが「感づく」ものなんだと思います。