ここで我が家の例をひとつ。
バビーは、料理をまったくしない人で、しかも私がこの「しなくなった」の意味が分かっていなかったので、なかなか病状に気付けませんでした。
東京などへの出張の際、いろいろとすぐに食べられる食品を買い置くんです。ところが、出張中の買い置きレトルトや冷凍食品が
・減らなくなった
んです。別に買い置いた個包装のパンなどだけが減っていました。バビーに運動習慣があるわけではなく、ずっとテレビを見て自宅にいるだけなので、オナカが空かないのかなあと気楽に考えていました。そのくせ私が作るとすごくガッツリ食べるので矛盾した状態が理解できずにいたんです。
後に分かったのは
・レンチンができなくなった
・コンロが操作できなくなった
ということです。このためレトルトや冷凍食品が食べられず手で開ければいいだけの個包装のパンを食べていたんです。
ここまで来て、私たちもようやく
・そういえば、アレも出来なくなったのかも…
と思い当たったんです。
衰えとは、グラデーションのあるものです。どこからが病的な症状なのかは本人をよく知る人たちの観察次第です。お正月に帰省したなら、そのときの様子をよくよく思い出してみてくださいね。
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