認知症の兆候にどう気付く?親が発する“衰えのグラデーション”を見逃すな

 

ここで我が家の例をひとつ。

バビーは、料理をまったくしない人で、しかも私がこの「しなくなった」の意味が分かっていなかったので、なかなか病状に気付けませんでした。

東京などへの出張の際、いろいろとすぐに食べられる食品を買い置くんです。ところが、出張中の買い置きレトルトや冷凍食品が

・減らなくなった

んです。別に買い置いた個包装のパンなどだけが減っていました。バビーに運動習慣があるわけではなく、ずっとテレビを見て自宅にいるだけなので、オナカが空かないのかなあと気楽に考えていました。そのくせ私が作るとすごくガッツリ食べるので矛盾した状態が理解できずにいたんです。

後に分かったのは

・レンチンができなくなった
・コンロが操作できなくなった

ということです。このためレトルトや冷凍食品が食べられず手で開ければいいだけの個包装のパンを食べていたんです。

ここまで来て、私たちもようやく

・そういえば、アレも出来なくなったのかも…

と思い当たったんです。

衰えとは、グラデーションのあるものです。どこからが病的な症状なのかは本人をよく知る人たちの観察次第です。お正月に帰省したなら、そのときの様子をよくよく思い出してみてくださいね。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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