ハワイをテーマにしたお店はありますが、お店の見ためも料理も“いかにもハワイ”なところばかりです。
ハワイファンではない人から見ると、恥ずかしい雰囲気が漂っています。
出す料理も、ハンバーガーやロコモコ、パンケーキ、アサイーボウルなど、お洒落であることが前提となっているものです。
これは、日本人がよく知る、表向きのハワイです。
しかし、ハワイ惣菜店は、「ロコ」と呼ばれる、現地の人が通うお店を再現しています。
さりげなくお洒落な外観で、中に入れば、あまり飾り気のないシンプルな造り。
ショーケースに整然と並べられた惣菜。
そしてメニューは、ロコたちが日常的に食べているもの。
ハワイをテーマにしていても、ワイキキやアラモアナショッピングセンターにあるようなお店ではなく、少し街から離れた、地元ならではのお店を目指しています。
こうした特徴が、本物のハワイ好きを満足させているのです。
マーケティング的には、正しい戦略だと言えます。
見せ掛けだけのインスタ映えするハワイでは、やって来るお客さまは、流行を追い掛けるだけのミーハーなので、やがて飽きられてしまいます。
しかし、このお店が提供するのは、ロコたちのハワイ。
本当のハワイ好きが、たくさん常連さんとなっています。
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