韓国の元法相も収監コースか。妻が実刑判決で窮地に立つ“玉ねぎ男”

 

チョ・グクはこの日の判決結果について「本当に苦しい」とし「家族の試練は私たちが耐え抜く」という心境を明らかにした。さらにフェイスブックを通じ「今夜は家族が集まって暖かいご飯を一緒に食べようと思っていたが叶わない希望になってしまった」とし「これからは国の命運を左右する大統領選挙に集中してくださればありがたい」などと書いた。まるで自分は何も悪くないのに裁判がまちがっていたから、といった口吻だ。最後までネーロナンブルを貫く意向なのだろう。一方、最高検察庁の反腐敗・強力部長として捜査チームを率いたハン・ドンフン検事長は、「大変だったが、結局は正義と常識に見合った結果が出た」と安堵の表情で語った。

与野党の反応も交錯した。「国民の力」の金起炫(キム・ギヒョン)院内代表はこの日、党議員総会で「裁判所の判決は『事必帰正(良いことをすれば必ず恩恵を受け、悪い事をすれば必ず罰を受けるという義)』」とし「当時検察総長であったユン・ソンヨル氏が正しかったということが再び証明されたもの」と語った。

一方、民主党のキム・ヨンミン議員は、「時間がかかっても、裁判運、判事運がなければならないという結果になったが、こんなことがなくなる世の中を作る」と語った(何をぬかしているのか。民主党が今までどれだけ裁判官や法務長官を操ってきたかを考えれば、こんなことばは絶対に言えないはずのものだけれど。あくまでも民主党はネーロナンブルに染めまくられている)。

チョ・グクと鄭慶心夫婦の娘(チョ・ミン)は、現在もどっかの病院で医者のインターン生活をやっているもようだが、釜山大の入学が取り消しとなれば医者の資格もなにもかも、全部剥奪されることになる。かわいそうな部分もあるけれど、それだけのこと(いや、それ以上のこと)を親がやってきて、本人も子どもでもないのだから全部知って不正をやったわけで、これはしかたのない処遇とみていいだろう。

民主党は、今になって慰安婦問題で有名なあのユン・ミヒャンに対する除名案を出してきた。選挙で民主党の李在明が苦しくなってきているために最後の悪あがきの一つとして民衆迎合の意味で今となってやっとユン・ミヒャンを除名する案を出してきたわけだ。1年以上も前にそんなことは解決していなくてはならいのだったが、選挙用の道具としてやっている格好だ。もし李在明が有利なレースをやっていたら、ユン・ミヒャンはのうのうとして国会議員を最後までやることになっただろう。こいつのせいで(いや、こいつだけじゃないが)、慰安婦問題は今も解決されず延々と問題として残る結果となった。ユン・ミヒャンをリーダーとする正義連の連中がわざと問題解決を阻止し、問題をこじらせ永遠の問題として残そうとしていたからだ。ユン・ミヒャンは早晩除名され国会議員バッジも剥奪されることとなろう。しかし彼女が普通の人になり(さらには刑務所のお世話になるようなことになったとしても)、日韓の空の上に張り巡らされたあまたの問題は、今後も残っていく。韓国人学者らが書いた『反日種族主義』といった本を(韓国の方々)に大いに読んでいただいて、反日バイアスのかからない人たちが一人二人と増えることでしかこの問題は解決されない。

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韓国暮らし4分1世紀オーバー。そんな筆者のエッセイ+韓国語講座。折々のエッセイに加えて、韓国語の勉強もやってます。韓国語の勉強のほうは、面白い漢字語とか独特な韓国語などをモチーフにやさしく解説しております。発酵食品「キムチ」にあやかりキムチパワーと名づけました。熟成した文章をお届けしたいと考えております。

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【著者】 キムチパワー 【発行周期】 ほぼ 月刊

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