増えるデジタル性犯罪者の魔の手。親はSNSの悪用から子どもをどう守れるか?

 

3.子どもが被害に遭ったら?

◆感情的にならないこと

子どもが、裸体などの写真を自撮りして送ってしまった場合、親は「なんて馬鹿なことしたの!」と叱りたくなりますが、その一言は、子どもに「やっぱり叱られた」と思わせてしまいます。そして、今後一切口を閉ざし、一人で抱え込んでしまう可能性があります。

あなたの感情を伝えたところで、何の解決にもなりません。感情的になるのではなく、「起きてしまったことは仕方ない、一緒に考えよう」と、冷静に子どもと一緒に対処しましょう。

◆まずは、冷静に現状を把握する
・どのSNSで、
・いつから、
・どんなやり取りをし、
・何を要求され、
・何を送ったのか

◆次に、漏れた個人情報を確認する

文字情報で伝えていなくても、送った写真や動画に、特定できるものが映り込んでいる可能性があります。

瞳に写った建物から、被害者の住所を特定されてしまったという例もあります。

お子様と一緒に冷静に確認しましょう。

4.親としてできる予防策

このデジタル性犯罪の被害者は「本人に問題があるんだろう」「もともと問題児だったんだろう」などと誹謗中傷されることが多々あります。

被害者を責めるような風潮があると、実際に犯罪に巻き込まれたとき、その子供たちは、相談しにくくなってしまいます。

子どもが被害に遭ったとき、

「どうしよう、怒られる」
「私が悪いから、親に言えない」

などと思わないよう、日ごろから

「トラブルがあっても親は怒らない」
「被害者は悪くない、加害者が悪い」

ということを、子どもに理解させておきましょう。

また、日ごろから性的なことでもオープンに話せる環境を作っておくとよいでしょう。そのためにも「つ」のつく年齢までに、しっかり性教育をすることをお勧めします。※3

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