現場教師たちをがんじがらめに縛る「教育心理学」という名の“印籠”

 

こういうことを学習していくと、学べば学ぶほど、知れば知るほど、「いやぁ、いいこと知ったなぁ」と思う一方で、誰かを育てるときには「注意しないと」と思うことが増えていって、頭の中が付箋でいっぱいにならない?つまり、自分の中で「縛り」が増えてがんじがらめになっていく。

「それは触っちゃダメ」と言わなきゃならないときって、子育てをしているときや、指導の場では必ずある。ところがそのときに、「おっと、カリギュラ効果があるから…」と思い出して、咄嗟に言葉を引っ込めてしまったり。

何の努力もしない、授業では周りの子に迷惑ばかりかけて授業の妨害をするといった生徒に対して、「このままだと、将来苦労するぞ」と喉元まででかかって、「うっ、ゴーレム効果があるから」となって「先生は、君は優しい人になれると思うんだ」なんて思ってもないことを顔をひきつらせながら言ったりして、余計に図に乗るような結果になったり。

それだけでも、どうしていいかわからなくなるのに、教育評論家や研究者と呼ばれる人たちが「最近の研究では」とか「教育心理学では今の時代では常識」とか言いながら、指導者がやってはいけないことや、やらなきゃいけないことを自信満々に発信するのを見ると、それも無視できないし。もう「教育心理学では」という言葉は例の「印籠」のように強い効果を持って迫ってくる。「はは~」としか言えなくなる。(メルマガ『喜多川泰のメルマガ「Leader’s Village」』より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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1970年生まれ。2005年「賢者の書」で作家デビュー。「君と会えたから」「手紙屋」「また必ず会おうと誰もが言った」「運転者」など数々の作品が時代を超えて愛されるロングセラーとなり、国内累計95万部を超える。その影響力は国内だけにとどまらず、韓国、中国、台湾、ベトナム、タイ、ロシアなど世界各国で翻訳出版されている。人の心や世の中を独自の視点で観察し、「喜多川ワールド」と呼ばれる独特の言葉で表現するその文章は、読む人の心を暖かくし、価値観や人生を大きく変えると小学生から80代まで幅広い層に支持されている。

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