中国が発表するデータは嘘だらけ。露にそっくり?習近平の失政で孤立化深める

 

中国国内に目を向けると、GDPや失業率などの経済データが捏造されており、旧ソ連のようにいずれ倒れると予想しています。ただ、中国は共産党による強権国家であり短期間に潰れることはないとも予想しています。

したがって、中国は国内経済が厳しくなる中で、核心的利益を順番に“料理”していくだろうというのが、高橋さんの見立てです。ロシアがウクライナへ侵攻してしまいましたので、台湾はどうなるのか、高橋さんのYoutubeをチェックしてみましょう。

2000年当初…中国のコア・インタレスト(核心的利益)として、具体的にチベット、ウイグル、南シナ海、香港、台湾、尖閣と記されていたことから、当時の私は、そういう順番に”料理”していくのかなと推測していた(高橋)(p217)

高橋さんは、この本を書いた後、「日本の新型コロナ新規感染者は、諸外国にくらべ『さざ波』」などと海外情報をツイッターで投稿したことで、表現が悪い!とマスコミに批判されて内閣官房参与を辞任しています。

事実に角度をつけて偏向報道するマスコミに「表現」を批判されるのはジョークのようですが、これが日本の現実なのです。

私の感覚では、高橋さんがマスコミから批判されたのは、この本に書いてあるように高橋さんが日本学術会議を左巻きの人ばかり、とか尖閣諸島に墓参りをすればよいなどと、マスコミに影響力を持っている勢力にとって都合の悪いことを主張していたからでしょう。ロシアでは都合の悪い人は暗殺されますが、日本ではマスコミから殺されるのです。

国際状況が大きく変わってしまいましたので、参考になる点は少ないのですが、中国が危険であるということはわかりました。

石さん、高橋さん、良い本をありがとうございました。

【私の評価】★★★☆☆(79点)

<私の評価:人生変える度>
★★★★★(お薦めです!ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかもしれません)
☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)

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著者/本のソムリエ(読書普及研究所代表)

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