バレたら減給、最悪はクビ。顧客とズブズブの関係にならない方法

 

私はそういうのを、「自分からズブする」といっています。ズブズブとはあなたもズブして、相手もズブするからズブズブなんですね。相手がズブして来ても(つまりあなたに何か要求やお願いをしてきても)、それ自体はアウトとは言えないこともあるわけです。

例えば、お客さんから接待の要求や依頼があって、それを叶えてあげても、それは一概にはアウトとはいえないわけです。取り引き先や別部署から、グレーゾーンの依頼を受けても、それだけでアウトとは言えないこともあるわけです。

これは相手側がズブしてきたわけですね。

ダメなのは、その後に、

“じゃあ今度は、こちらのお願いも聞いて下さいよ”

って言っちゃうことです。

ここが人間の弱いところで、一度自分が便宜を図ってあげたんだから、今度はあなたの番ですよね?って思っちゃうんですよ、ダメな人って。ハニートラップってそういうマインドの人が引っかかるんですよ。

ましてや、自分から先に、相手に便宜をお願いするのは完全にアウトですから。これをやっちゃうと、次に相手が便宜のお返しを要求して来た時に断れないでしょ。そうやってズブズブになるんですよ。

ですから私は、自分ではできる範囲で(問題にならない領域の話で)便宜を図ることはあっても、こちらからお願いをするのは厳に戒めていました。

取り引き先とご飯を食べたり、酒を飲んだりする時であっても、最初にメールで予算はいくらかを確認して、「飲み食いは割り勘でよろしく」って書いちゃうんですよ。たからない、奢らないのがキレイな関係を維持するために必要だと思うんですよ。

こういうのって評判の問題ですから、あなたが弱いこころを持っていたら、あっという間に同類項が集まって来ますからね。そうやって集まって来る人って、

“今度はだらしない人が担当になったな、シメシメ”

って思っていますから。ですからここは自分をキッチリ律することが求められるんですよ。

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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