韓米首脳はその一方で、北朝鮮に対する人道的支援は常に開かれているという点も忘れなかった。
特に北朝鮮の新型コロナウイルス感染症危機に対してバイデン大統領は記者会見で北朝鮮に新型コロナウイルス感染症ワクチンを支援できると確認し、ユン大統領も「政治・軍事的事案とは別に人道主義と人権の次元で積極的に支援する用意がある」と話した。
しかし、このような「暖かい」手を差し伸べたにもかかわらず、北朝鮮がミサイル3発で答えたのは、韓米の人道的支援提案には当分応じる考えがないという強い意志表示と見てとれる。
これは、北朝鮮が新型コロナウイルス感染症の感染者発生を初めて認めてからわずか13日ぶりの25日、2日間の死亡者が0人を記録したと発表するするなど、自主的な防疫能力で新型コロナウイルス感染症を克服中だと主張することとも無関係ではない。
北朝鮮当局は、このような自信を誇示し、民心の動揺を防ぐために全力を尽くしているわけだ。
北朝鮮のミサイル発射が、中国やロシア軍用機の韓国防空識別圏(KADIZ)への無断進入と1日おきに相次いで行われたという点も注目に値する。
中ロ軍用機はバイデン大統領が来日最終日の日程を消化していた24日、数回にわたってKADIZを侵犯した。
バイデン大統領は今回のアジア歴訪を通じて「民主国家VS独裁国家間の対決」に備えるため、日米韓を中心としたアジア同盟・友好国との連合戦線構築を最優先順位に置いたが、これに北中露が連合して反発する形となった。(中央日報ベース)
(無料メルマガ『キムチパワー』2022年5月26日号)
image by:尹錫悦 - Home | Facebook