あの魚介も実はロシア産。ウクライナ情勢は日本人の食生活にどこまで響くか

 

ロシア人のメンタリティ

ロシアは広大な大地を持ち、資源に溢れた場所なので、それをテコに海外との取引を行い、積極的に外貨を入れて、国力を増強してきたのだということがわかりました。

ただ、残念なのは軍事と宇宙開発に力を入れるのではなく、もっと内政をしっかり強化して、経済を生産性高く、成果を上げるような仕組みを整えるべきだったのではないかと本谷さん。

そこを踏まえた上で、ロシア人の気質からこうなることを予測できたのか、ということに言及してみたいと思います。

実は、安倍晋三元首相がロシアとの関係構築に熱心だったこともあり、本谷さんは、大和総研の時代、ロシアの案件に多く関わっていました。彼自身、ロシアに合計27回渡航しロシア人のメンタリティに精通しています。

なくはなかった戦争?

それを思えば、なくはない事態だったと話します。彼は「ロシア人」の性質を3つの「S」で表現できると話していました。

一つに「そっけない」けれど、二つに「素直」で、でも三つ目「粗暴」だと。

社会主義の影響かもしれないけど、用心深く、どこか人を信用していなくて、コミュニケーション下手になりがちなのかなと聞いていて思いました。

余談かもしれないですが、プーチン大統領はサンクトペテルブルク出身。そこは素晴らしい街並みで、華がある。かつてのロシア帝国の首都であり、そこで彼は育った人間なので、古き良きロシアの時代を取り戻すんだという思いがあっても不思議ではないと話します。決して、戦争は許されないけれど。

最後にロシア人の話に触れたのが本質で、僕らが認識しなければいけないのは、「日本とは違う人種を相手にしている」ということ。

2020年代に入って、新型コロナウイルス感染症の拡大であるとか、ウクライナ情勢など、僕らには到底、予測しえない事態が起こり続けています。

けれど、改めてそれらは、自分達が向き合っているものが必ずしも同じ条件で、同じようにずっと続くものではないという教訓を示してくれている気がします。自動販売機じゃないんですよね。

だからこそ、人種など現場をよく把握して、その性質を踏まえて付き合っていく等、グローバル時代だから、現場を重んじ、雑にしない事が大事だと思いました。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊145マガジン「腹割って話そうぜ!」まぐまぐ!出張版』2022年3月28日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込962円)。

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