情報技術(IT)業界関係者は「モバイル、電子製品需要萎縮はすでに現実化し、半導体さえ下半期景気がきわめて不透明だ」と話した。
国内株価は最大の下げ幅を記録し、原油高・ドル高の影響で今年上半期の貿易収支赤字は1996年以後半期基準で史上最大値を記録した。
ビットコイン・ヨンクル(霊魂までかき集めるの意でありとあらゆる自分の財産をかき集めて投資する連中を指す)をした人に対する債務救済がモラルハザード論難を呼び起こすや、新政府金融当局は「暖かい心で理解をお願いする」と話した。
つまりビットコイン投資などに失敗して何億ウォンという金を失った人(若者が多い)を政府が税金で救済するけど、温かい心で包んでほしい、(皆さんの税金をこういう一部の人のために使うけど文句を言うな)としているわけだ。現政府が。
大したことはないと信じたいが、こうなると経済全般にまでくまなく患部が広がり腐っているのではないかと思え、めまいがするのは筆者だけか。
経済司令塔であるチュ・ギョンホ副総理兼企画財政部長官は最近「2022税制改編案党政協議会」で「今、韓国経済は低成長が固まる状況で高物価などで民生経済困難が持続する複合経済危機に直面している」と話した。
チュ副総理の診断が正しいならば、果たして対応・対策はきちんと樹立されて進行されているのか。8月20日には100日目になる尹錫悦(ユン・ソンニョル)政府の成功、安着、軟着陸や、一部で主張されているレームダックまでは論じるつもりはない。まだ成果を評価するには早すぎるからだ。
それでも薄氷の経済状況に耐える操舵能力が不安だという感じはどうしても拭えない。一部の経済界関係者は「率直に言って落ち葉が散る秋が怖い」と言った。
25年前の国際通貨基金(IMF)通貨危機の時も津波が襲う直前まで、とりわけ平和だった。前代未聞のマンモス級複合危機に精巧に対応し危険を分散するための、火急を争う共感形成と政策対応が緊要の時だ。(文化日報ベース)
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