「ドゥーギン自身が娘を殺した」説がロシア国内で急上昇したワケ

Bucharest, Romania - April 05, 2017: Aleksandr Dugin, Russian political analyst, strategist, writer and philosopher, holds a press conference in Bucharest.
 

ちなみにプーチンは、この陰謀を知らなかったそうです。どうやって知ったかというと、ゲネラルSVRの仲間が、チクったから。プーチンは、激怒しました。激怒した理由は、「ダリヤ・ドゥーギナを殺したから」ではありません。「陰謀によって、自分(プーチン)の意見を誘導しようとしたこと」に激怒した。それで、プーチンとパトルシェフ、ボルトニコフとの関係は悪化しました。

娘を「聖なる犠牲」にしたとされるドゥーギン。現在のところ、彼が望んだとされる結果は得られていません。「望んだ結果」とは、全ロシア国民が「ウクライナ憎し!」となり、「総動員令が出される雰囲気が醸成される」こと。

皆さん、この話どうでしたか?ロシアを勝たせるために娘を犠牲にした?なかなか信じるのは難しいですね。それでも興味深い話なので、シェアさせていただきました。

この「ダリヤ・ドゥーギナ暗殺事件」。はたして、真相が明らかになる日はくるのでしょうか?ちなみに今回の出所「ゲネラルSVR」。英語字幕もついていますので、興味がある方は、ごらんになってください。

● Несгораемая идеология Александра Дугина или напрасная жертва
https://www.youtube.com/watch?v=ebmmHUzrvU8

(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2022年8月27日号より一部抜粋)

image by: LCV / Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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