2.昭和40年から在職中の65歳以上の人に年金を支払うようになった
退職しないと年金は出しませんよという仕組みが変化した時がありました。
それは昭和40年改正からです。
65歳以降も在職してる人にはせめて8割の年金を支給しようという事になりました。在職中でも8割の年金を支給しようと。
これが在職老齢年金の始まりであります。
なぜ、在職中も年金を支給しようと考え方が変わったのか。
それは高齢になってから働く場合は賃金が大幅に下がってしまうからです。
高齢者雇用で引き続き働く場合は給料は一気にダウンするにもかかわらず、在職中だから年金は一切出ないというとさすがに生活が苦しくなりますよね。
そこで、貰ってる給料額によっては、いくらか年金を支給して生活の足しにしてもらったほうがいいと考えたのでしょう。
さて、在職老齢年金の始まり時はなんで65歳以上の人は8割支給かというと、厚生年金に2割の税金が入っていたので、税金除いた分を支給しようという事ですね。
65歳からそのように一部の年金が出るようになったから、「退職」しなくても年金が出るようになり、一定の年齢になれば年金が貰える「老齢年金」に性質が変化していきました。
なお、64歳までの人は在職中は年金は支払われませんでした。
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