「戦争です」の声も。韓国民主党・李在明代表の召還通知で荒れる党内部

Seoul City Hall governmental building for the Seoul Metropolitan Government in South Korea on October 16 2021
 

親李在明(=親明系と表現)系の鄭清来(チョン・チョンレ)最高委員は「明白な政治報復、野党弾圧だ。戦って勝とう」とフェイスブックに書き込んだ。朴贊大(パク・チャンデ)最高委員も「選択的捜査、選択的起訴が日常化した尹錫悦(ユン・ソンヨル)検察と予想していたが、このように(代表に当選した後)直ちに政治報復を始めるとは思わなかった」とし「政治報復、政治弾圧でなければ説明できない処置」と批判した。

匿名を望んだ親明系法司委員もこの日、中央日報との通話で「李代表が昨年の国政監査で『脅迫』と表現したのは、当時実際に朴槿恵政府が用途変更要求を盛り込んだ公文書を送り続けたため」とし「当時城南市長だった李代表が中央省庁の公文書にどれほど敏感だっただろうか。それを虚偽事実と規定することは明らかに不当な捜査」と主張した。

この日午後、国会本会議場では李代表が召還通知事実を伝える携帯メールを読む場面も捉えられた。取材陣のカメラに捉えられた携帯電話の画面では、最側近の参謀である金ヒョンジ補佐官(元京畿道庁秘書官)がテレグラムメッセンジャーを通じて、「李代表の出席要求書が今届きました。戦争です」と書いた。

国民の力は李代表召喚に対して「恥じるところなく潔白なら堂々と召還調査に応じろ」と圧迫した。パク・ジョンハ首席報道官は「民主党の政治弾圧という主張とは異なり、李代表と関連した疑惑は大統領選挙以前から提起されてきた内容」とし「李代表は国民が持つ疑惑を解消するという意味でも必ず召喚に応じて誠実に調査に臨まなければならない」と主張した。続けて「また検察も1ミリの疑問も残らないよう、法と原則に則り徹底的に捜査することを願う」とも付け加えた。

ソン・イルジョン「国民の力」政策委議長は「キム・ヒョンジ補佐官が『戦争です』と報告したが、検察の出席要求がなんで戦争というのか」とし「李代表が堂々と出席して釈明すれば良いことだ。法と常識を守ることが指導者の役割」とフェイスブックに書いた。

国民の力法司委員は中央日報との通話で「該当事案は9月9日が公訴時効満了であるため、検察が起訴するには今出席要請をするのが手順」とし「李代表側では民主党内部でいわゆる『防弾用』党憲改正まで推進したのではないか。そのようにしておいて政治報復だと主張するのは全くもって卑劣だ」と主張した。

これと関連して大統領室関係者は「コメントをする立場ではない」とだけ述べた。時効直前。検察は李代表を起訴できるのか。#543号(9月1日)で書いた李在明の嘘が一つ明らかになったことが、弾みになっているものと思われる。

(無料メルマガ『キムチパワー』2022年9月2日号)

image by:Mirko Kuzmanovic / Shutterstock.com

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韓国暮らし4分1世紀オーバー。そんな筆者のエッセイ+韓国語講座。折々のエッセイに加えて、韓国語の勉強もやってます。韓国語の勉強のほうは、面白い漢字語とか独特な韓国語などをモチーフにやさしく解説しております。発酵食品「キムチ」にあやかりキムチパワーと名づけました。熟成した文章をお届けしたいと考えております。

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