その研修でのこと。若い営業スタッフの方が「嫌いな人がいてどうしても頭から離れないんです。どうすればいいんですか?」と質問してきた。
忘れよう、考えないようにしよう…と思えば思うほど考えてしまうという。気持ちは分かる。
そこで私が伝えたのは“嫌なヤツのことを考えたら4秒息を吸って8秒で吐く”という方法。
息を吸う時も吐くときも「いち、にい、さん…」とカウントする。
これはアンガーマネージメントの安藤さんも同じようなことを言っていた。怒りを覚えたらゆっくり数を数える。それだけで多くの怒りは静まっていく。
ちなみに安藤さんは私の高校の一つ上の先輩。農大二高という群馬県高崎市の学校。
この方法は私も実証済みだ。少し前に身近でイラっとくる存在の人がいた。今では付き合っていないが、嫌いなタイプ。
その時は気づくと「あの人はなぁ…」と考えてしまう。害しかないと分かっていても考えてしまうものなのだ。
そこでこの方法を私もやってみることにした。効果はテキメン。3回やればまず気にならなくなる。
本当にすごい方法だ。ゆっくりと吐いて、ゆっくり吸う。これだけでも効果的。
呼吸をカウントする方法はさらに進化できる。息を吐くときに何かを一緒に唱えるといい。
嫌いな人のことを考えてしまったら「怒りを吐き出す」と言いながらゆっくり息を吐く。
疲れた時なら「疲れを吐き出す」と言ってもいい。
最近は「ありがとう」と言う時もある。その場の気分に合わせて変えている。
吸う時はポジティブに「パワーを吸い込む」「確信を吸い込む」「幸せを吸い込む」といった感じ。
これを数回続ける。ちょっとした瞑想状態になる。これでイライラが無くなりスッキリする。
これはデスクに座りながらもできる。もちろん会社でも十分実行可能だ。
ネガティブな気持ちになったら“呼吸に意識を向けてカウント”するといい。
さらにはその状況に合わせた言葉を追加する。この効果は絶大。ぜひ今日からやって頂きたい。
【今日の課題】
・呼吸に意識を向ける
・4秒吸って8秒で吐く
・その場の状況に合わせた言葉を追加する
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