たまたま3年前の仕事がうまくいったとか、前の上司が彼を甘やかせたかもしれないので、できれば前の上司に話を聞いてみます。何か勘違いさせた可能性があります。
前の上司に聞いても、もともと自己評価が過大だったとすると、今回ガツンと言うしかありません。
ただし、長所7~8点をていねいに記入し、それなのにもったいない点を成長課題として4~5点記入します。成長課題は、たとえば次のように表現します。
・自分は賢い、よくできるという気持ちが強すぎ、上司を含む周囲の人にマウンティングするのは大変にもったいない
・特に、意識していないかもしれないが、上司を馬鹿にしたような発言は、誰にとってもいいことはないのでやめたほうがよい
・過去に成果があったかもしれないが、今後仕事の難易度はさらに上がっていく。自信を持ちすぎると成長のブレーキになりがちなので注意したほうがよい
・感情的になることが多く、声を荒げることが頻繁に見られている
こういうフィードバックを受けたことはほとんどないはずなので、ショックを受けるか、逆上して反撃してくるか、どちらかだと思います。
ただ、それに負けることなく、淡々と事実に基づいて問題点を伝えます。本人が言いたいことがあれば、しっかり全部聞きます。
そういうふうに受けとめてもらったこともほとんどないと思いますので、最初は逆上していても、20~30分聞いていれば落ち着いてきます。
これ以上追い詰めることなく、いったんそこでその日はおしまいにして、3日後などに再度10分ほど面談をするとよいかと思います。
劇薬ではありますが、効果はてきめんですので、ぜひこの正攻法にチャレンジしてみてください。
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