韓国に居場所なし。“陰口外交”バレてインド太平洋地域で孤立する隣国

 

このシナリオが成り立つために必要なのは、日本自身がどのような立ち位置を選択するかを迅速に決めておくことです。

米中双方と適切な距離感を保ち、敵対しないという立場を貫くのもいいですし、これまで以上に、10年後から15年後を見越して、インドとインドネシアとのパートナーシップを強化しておくというものいいかと考えます。

ウクライナにおける戦争に対する日本の姿勢を見ていて、迅速にG7に寄り添い、対ロ制裁も厳格化している方針は、一見目立ちますが、中長期的に、インド太平洋地域でどのような存在感を示していくかという観点からはどうなのかなあと不思議に感じざるを得ません。

そんな中、サハリン2の新会社に、エネルギー安全保障の観点から出資するという、G7の方針とは逆の決定をしたことには、「おっ」っと微かな期待と喜びを感じてしまったのですが…。

いち早くウクライナでの悲劇が終わり、世界各地で勃発している紛争が収まり、デリケートなバランスの下での安定が戻ることを願い、調停の任にあたっているのですが、目の前の案件のみならず、視点をちょっと遠くにまで及ばせて、中長期的な視点からの調停・整理が必要ではないかと思い出している今日この頃です。

またまた取り留めのない書きぶりになってしまいましが、以上、国際情勢の裏側でした。

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