「日韓トンネル」も容認?外務副大臣さえ統一教会ベッタリの危機的状況

 

この井野さんという方、若いんですよね。42歳。群馬県の伊勢崎の弁護士さんだった人。確か自民党の議員候補の公募に応募して選ばれ、当選した、かなり選挙に強い方ですね。選挙区は群馬2区。ここが大事なんだろうと思いますけれど、非世襲議員ですね。世襲議員のメリットというのは、いわゆる「ジバン・カンバン・カバン」といわれるもの、これを税制で捕捉せずにですね、そのまま次の世代に相続できるようになっているんですよね。これについての批判は一時期よく行われましたけれど、未だに改まっていないのだと思います。世襲議員にはそういう強さがある。選挙に打って出ようとするときに既に自分の父親か母親、要は先代の議員の“持ち物”を受け継ぐことができるようになっている。この人は、そうでない議員なんですね。

井野さんが相当、統一教会のお世話になっているのではないかと思うのは、これは、共産党の新聞「しんぶん赤旗」の日曜版だったかな、スクープした件ですけれど、2014年、統一教会の関係者5人が自民党に入党して、その際の党費を井野さんの事務所が肩代わりしていると。この件について国会で共産党の議員が確か追及したかと思うのですが、井野さんは否定をしなかったので、おそらくその通りなのだろうということのようですね。因みに、共同通信が全議員に対して、統一教会との関係についてアンケートを採ろうとしたのですが、井野さんは回答を拒否しているようです。現在この人が防衛副大臣だということをちょっと覚えておいていただきたいと思います。

二人目、山田賢司さん。この方は群馬じゃなくて兵庫の方、兵庫7区だったかな。この方は外務副大臣で井野さんより大分年嵩で、56歳。統一教会の関連団体から、特に問題とされている「推薦確認書」という奴ですね。これにサインをしている。去年の9月にサインをしているのだそうです。ここで政策としてこれをちゃんとやってくださいね、ということでいくつも項目が上がっているなかに、憲法改正があり、家庭教育支援法の実現があり、LGBTQに関わる問題について慎重に扱うということであり、それから日韓トンネルの実現という話が入ってきているんですよ。これはねえ、ちょっと大きいんですよ。これについてはほとんどそこから先の話になっていないのではないかと思うのですが、テレビ、ちゃんと各局見ているわけではないので、これをちゃんと取り上げたところがあったかもしれません。けれど、日韓トンネルという構想があるんです。今現在はそれを統一教会が事実上やっているというか、そのために5万円の寄付を今も募っているはずです。紀藤弁護士が一番お詳しいのだと思いますけれど。こういう、その日韓トンネルの話は後で申しますが…。

で、こういう書類にサインしたことについて山田さんは謝罪をしていて、「取り消す」みたいな話になっているのですね。山田さんはなんと言っているかというと、「中身を深く考えずにサインをしてしまった」「大変軽率だった」と。言っているんですよね。うーん。まあ、とにかくね。中身をよく見ずにと言うけれど、もうちょっと言いたそうなのは、その組織がどういう組織かについて、ちゃんと調べずに、サインをしてしまったというニュアンスで言いたいんだと思うんですよ。

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