学校では教えてくれない。間違った情報を「ウソだ!」と見抜く力のつけかた

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その1「まだ わからないよね」

例えば1個目は、「まだ わからないよね」

まずは情報を見たときにこれを思おうよと。つまり何かっていうと、情報見たら、「これやばい!本当だ、シェアしなきゃ!」とか、「何?私これ食べてたの!?まずい!」みたいな、その情報に対する結論を即断するなってことなんですよね。

例えばコロナで「何か治療にはxxが効くらしいよ」みたいなの、色々ありましたよね。イソジンうがいしたらコロナが減りますよね、とか。

こういう様な話とかがいっぱい出てくるわけですけど、「いや、ちょっと待てよ」と。即断せずに「いや、そうかな?」って1回保留するっていうことが大事なんですね。なぜならば、インターネットってどんどん速度が上がってきてるから、あれはやっぱり嘘だよとか、あれはデマだよ、っていう風に後から出回ってくるわけですよ。

先日の安倍首相の殺害の件も、いろんな情報出ましたよね。でもそういうのも(本当のことが)後からわかってくるわけですよね。つまりどういうことかっていうと、これが本当かどうかなっていうことって、自分で決めようと思ったら知識が必要だから、なかなか難しいんですよ。

でも、「ちょっと待ってそうかな?ちょっと待ってみようよ」って思うと、後からこれが本当かどうかってことがわかってくるので決めないっていう、いま「これはまずい!人にシェアしよう」とか、「飲んじゃったらどうしよう。。あれ買おう」みたいにならずに決めないっていうことは、ちょっとそうかな、って待つだけなので、意識だけでできるんですよ。

たったこれだけのことで、情報に振り回されないってのが決まるわけですよね。

気づいたら、僕たちって「これ、コロナにはイソジン良いんですよ」みたいなことをなんとなく他の人に言っちゃってて。つまり僕たちって、いつの間にか情報の拡散に加担してるわけですよ。

情報の拡散に加担してるってどういうこと?みたいな話で言えば、これ皆さん覚えてるかな、熊本で震度7のすごい地震ありましたよね。あの時にTwitterで、「地震のせいで家の近くの動物園からライオンが放たれたんだ大丈夫か?」っていう投稿があって。

これなんか、TwitterとかLINEとかで見ちゃったらどうします?やっぱりやばい!ってシェアしちゃうし、ないしは、これ面白い!とか、俺が先に見つけた!とかいろんな思いでついつい拡散しがちなんですよね。実際これどうなったかっていうと、1時間で2万人の人が広めちゃって。

動物園はですね、抗議(対応)にもう大変ですよ。でももっと大事なことは何かっていうと、これを1時間に2万人以上が広めたってことは、その先に5万人とか10万人の人が見たわけですよね。この情報を見たときに、もしかしたら熊本の人が「ライオンが外にいるから外に出れない」っていう風に思ったり、これやばいから自宅に戻るよ、って思ったら、実は熊本って2回目の地震があったんですね。その2回目の地震が震度7で実際大きかったわけですよ。

そうすると、その地震で1回半壊した家に戻っちゃって、命を落としてしまうかも知れないわけですよね。つまり何かっていうと、たった一個のライオンがやばいみたいなものもシェアしてしまったら、実は加害者になってるかもしれないよってことなわけです。

こういったものって、写真だからわかりやすいけど、やっぱりいろんな情報を鵜呑みにしやすいんですね。

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