ドネツク・バフムト方面
ロ軍は、この地域を最重要攻撃地点としている。精鋭部隊の多くをこの地域に集めている。ロ軍の多くの戦闘資源をここに集めているが、それでもバフムトの市内に入ることもできないでいる。
この方面のロ軍は攻撃限界点になってきて、アウディーウカ周辺への攻撃力が弱まっているが、それでもバフムトのワグナー部隊が中心に、攻撃してくる。ドネツク全体から、バフムトだけに戦力を集めているようである。
しかし、囚人兵が団体で脱走をして、後ろの督戦隊に粛清されている。囚人部隊と督戦隊の距離は300mであり、少し撤退すると粛清に会うことになる。動員兵に対しても、同じようなことをしているという。
このような攻撃で、ウ軍も多くの犠牲者が出て、ウ軍もヘルソンから多くの部隊を増援部隊として派遣、ロ軍の攻撃を防いでいる。塹壕戦もあり、前線が動かないのに、双方の犠牲者だけが増えている。
第1次大戦の塹壕戦のようであると、多くのブロガー達は言っている。
しかし、ウ軍の機甲部隊も入ったので、攻撃もしてくることになるが、道路T1302号線を超えて、ウ軍が攻撃して、一部ロ軍陣地を奪っている。
クデュミフカへウ軍は攻撃して、運河の閘門を奪い返したようである。というように、両軍の主流部隊がドネツクに集結する可能性も出てきている。
スバトボ・クレミンナ攻防戦
ウ軍は、クピャンスクからP07を南下してスバトボに向け進軍して、いる。もう1つがクピャンスクからロシア国境戦意向けて、北進している。タブルジャンカ、ライマン・ペルシィなどをウ軍は奪還した。
ウ軍はクゼミフカやキスリフカに前進しているが、戦闘が激しくなっている。このため、ロ軍もドネツクの空挺部隊とワグナー部隊の一部と第1親衛戦車軍をスタロビルスクに集めて、そこからスバトボに投入して、ウ軍の攻撃を防御するようである。
このため、ドネツクのロ軍戦力が落ちている。スタロビルスクはリシチャンスクにも近く、どちらへも増援できる地点であり、そこにロ軍増援部隊を置いている。
もう1つのクレミンナもウ軍は攻撃して、市内直近まで迫っているが、ロ軍も激しく抵抗している。それと地雷原があり、ウ軍機甲部隊の損害も多くなっている。反対にロ軍が、クレミンナ北西10kmのチェルボノポピフカを攻撃している。この攻撃で、ここのウ軍は防戦しているが、激戦になっている。
このように、クレミンナ陥落も非常に時間がかかる可能性が出てきた。ロ軍の訓練を終えた動員兵が出てきて、それなりに戦力化してきたことが大きいようである。
そして、スバトボ北西約18kmのノヴォセリフスケとステルマヒフカにもロ軍が攻撃してきている。スバトボの周りを要塞化しているので、奪還も時間が掛かるようである。
というように、ウ軍の攻勢に、ロ軍も動員兵の訓練が終わり、対応できる体制が整いつつあるようである。勿論、ロ軍は守勢である。
それと、ロ軍はスバトボとロシア国境間の60kmに連続的な配置の塹壕陣地を完成させた。これでルハンスク州の大部分を守れると見ているようである。
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