そして、2つ目が、「国際数学オリンピック2023」が今年7月、日本で開催されるという話題です。こちらは日経新聞が上記のニュースと同じ日の朝刊で報じました。
数学オリンピックの具体的な内容に興味のある方は、記事に詳細に書かれているのでご覧いただくとして、数学オリンピック財団の石井志保子理事は「誰にでも開かれている数学なのに、日本の女性には開かれているように見えない」と指摘。
数学で博士号を取る人全体で女性が占める割合はわずか6%。欧米諸国と比べて圧倒的に少ないのです。もっとも多いルーマニアの数学博士号の女性比率は56%。男性を上回っています。トルコ49%、デンマーク48%、イタリア43%と、日本はダントツのビリ。日本ジェンダーギャップ指数の万年ビリぶりはご承知のとおりですが、ここでもジェンダーギャップが果てしなく大きくなっているのです。
しかも、この30年間で全分野におけるは博士課程修了者の割合は倍増しているのに、数学分野ではほとんど増えていません。そもそも大学受験で理系を志願する女性が少ないのですから、博士号が増えるわけありません。
個人的な話で恐縮ですが、私は高校時代、数学と化学が大好きでした。数学は校内でもトップ5に入るほど成績もよかった。なのに理系と文系に分かれる高3で「文系」を選択。迷うことなく文系を選びました。
もし、あの時「数学の楽しさ」を教えてくれる人がいたら、多分理系に進んだと思います。人間の行動や意思決定がゲーム理論のように数学的なモデルで示せる楽しさを知っていたら…私も…なんてことを思うのです。笑
いずれにせよ、無意識バイアスほどバカバカしいものはありません。もっと自由に、男性とか女性とか関係なく、自分の可能性を発揮できる社会になれば、多様性のある社会も実現します。
みなさんもぜひ、「ん?これって無意識バイアス?」と自分の価値観を疑う瞬間を大切にしてください。みなさんのご意見、お聞かせください。
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