では、残りのシロのパターンは何故起こるのでしょうか?
それは、1つがお客様が離婚のきっかけを探しているパターン。離婚したいけど、なにかきっかけがない。「浮気してたら離婚できる!」。このような考えをもってしまう方もいます。パートナーが浮気をしていなくても「浮気してるはず!っていうかしてほしい」という願望で相談に来ます。話を聞けば聞くほど「これはシロだな…」とこちらが確信できるので、お金を使わせる前に、まずはメンタルのケアを行います。
もう1つが心の浮気はしているが、性行為がないパターン。毎週日曜日に浮気相手と会ってデートしているが、手を繋いだりラブホテルに行ったりはしない。食事と趣味を楽しんでいるだけ。しかし、明らかに男女の仲であることは間違いない雰囲気はある。世間一般的に言うと身体の関係が無くても、それは浮気でしょ!となりそうですがやはり法的にはクロとは言い切れないのです。なんとももどかしいパターンですね。
この2つが多くのシロのパターンです。
シロ=浮気が無い、ということですが、お客様は「クロであってほしい」という方がほとんどですので、いざ調査をしてみてシロになると、探偵が責められます(笑)。怒りをぶつける先がないのです。探偵にとっては理不尽を突きつけられることになりますが、これも仕事の一環として受け止めるしかないですね(笑)。
ただ、シロというのはシロという「結果」です。これを前提として離婚に進んだり復縁に進んだりと、選択の材料にはなり得ます。シロという結果で次に何ができるか?それを提案するのも、探偵の仕事だと思います。
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