168人への取材で判明。もはや「AI監獄」と化した新疆ウイグル自治区の実態

 

中国共産党はウイグル人テロリストを、徹底的に監視・選別し、少しでも疑いがあれば身柄を押さえる方針であることがわかります。

2017年以降、推定180万人…が、「思想ウイルス」や「テロリスト思考」をもっていると中国政府から糾弾され、地域全体にある何百もの強制収容所に連行された(p19)

中国共産党は、脅威のホットリストのなかで民主化運動家、台湾支持者、チベット族、気功集団・法輪功、イスラム教徒のウイグル人テロリストを“5つの毒”として列挙しいます。そのウイグル人を中国共産党は、犯罪者と同じように指紋、DNA、音声を採取し、少しでも疑いがあれば、強制収容所で拘束しているのです。

ここからは推測になりますが、現在、中国では臓器移植がオンタイムでできることを考えれば、ウイグル人や法輪功などの“5つの毒”は臓器移植のドナーとして、いつでも誰でも臓器を提供させられている可能性もあるのです。

最近では海外のウイグル族を脅して中国に呼び戻し、強制収容所に連行しているという話もあります。中国共産党という組織は、文化大革命で自国民を数千万人殺したり、天安門事件で大学生を虐殺したり、インドとの国境で棍棒で殺し合い、ゼロコロナ政策で外出を認めないなど日本の常識が通用しない国であることを頭に置かないとなりません。

今、目の前で静かにホロコーストに近いことが組織的に行われているという現実を、私たちは認識しなくてはならないのでしょう。

ケインさん、良い本をありがとうございました。

【私の評価】★★★★☆(86点)

<私の評価:人生変える度>
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著者/本のソムリエ(読書普及研究所代表)

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