2.依頼者さん側に問題があるとき
問題があると言うと語弊がありますが、調査発覚で一番多いのは、依頼者さんが「配偶者が浮気をしている」という事実に耐えられなくなってしまい、調査中に「あなた今どこどこにいるでしょ!」と対象者に伝えてしまうような時です。
探偵と依頼者は、調査中にリアルタイムでやり取りをすることも多いです。
依頼者さんによっては後からまとめて情報が欲しいという時もありますが、リアルタイムでどこに行ったか教えてほしいという依頼者さんも多くいらっしゃいます。
3年に1度くらいあるぐらいですが、「旦那さんがラブホテルに入りました」という報告をすると、いつもすぐに返事が来る依頼者さんが急に連絡が取れなくなる。かと思うと、対象者が慌ててラブホテルから一人で出てきて、探偵の車を探し始めるということがあります。
探偵からすると急に対象者の行動がおかしくなるので焦りますが、依頼者さんと連絡が取れないということを鑑みると、「依頼者さんが対象者に、あなたホテルにいるでしょと言ってしまった」ということが推測されます。
そうなった場合は、一旦調査現場から離れます。しかし、その推測をする間もなく対象者が探偵を探し始めると、調査発覚に繋がってしまうことも。
依頼者さん側からバレるパターンとしてはもう1つあります。それは、依頼者さんが対象者に携帯の中身を見られてしまうパターンです。
こっそりと探偵とのやり取りを見て、知らないふりをして探偵をあぶり出すということする対象者もいます。わざと人気の無いところに行き、そこへ現れた人物をマークするのです。そうなった場合は危険です。調査発覚に繋がる可能性大になってしまいます。
まぁ、こういったことも滅多にないですが…。
3.対象者に異常な警戒心があるとき
実は依頼者側や探偵側に調査が発覚するポイントがない場合、対象者の異常な警戒心のみで調査が発覚するということはあまりありません。
ですが、本当に極稀に周囲への警戒心が異常な方がいます。正直言ってしまえば、ちょっと法的に悪いことをしている方が多いです。
浮気をしていて探偵や配偶者に見られているということを警戒しているのではなく、警察関係者、あるいは他の組織関係者のことを警戒しているのだと思います。
又、対象者が外国人の方の場合もこれに当てはまります。やはり自分の国以外の土地で生活するということになれば、普段より周囲に対する警戒心は強くなるものですので、外国人の方の警戒心が強いということは自然なことでしょう。
以上、調査がバレてしまうということに関しては、上記の要素があると思います。準備して防げるものもありますが、中には上記のように見えないものもあります。探偵は、常に調査発覚のリスクを意識して動いているのです。
この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ
image by: Shutterstock.com