図々しい独裁者プーチン。ウクライナ戦争後に「ロシア中心の世界を構築」という皮算用

 

今回トルコ南部とシリア北西部で起きた大地震により、トルコ政府がしばらくは調停役の任を果たせない可能性が高いこともあり、非常に複雑な紛争のバランスを取る存在の不在が懸念されます。

そのトルコ・シリアの震源地近くでは、敵味方なく、米国もロシアも、ウクライナも中国も災害対応と復旧支援を行っているのは非常に望ましい情景ですが、その裏でウクライナの人々の心理的物理的な状況は悪化の一途を辿っているのも事実で、もしロシアが今月に大規模な攻撃に打って出るようなことがあれば、その際は世界において同時多発的に生存の危機に瀕する状況が点在し、さらなる悲劇を生み出すことになるかもしれません。

残念ながら世界は分裂し、相互不信が高まっています。今後、世界はポリクライシス(複合的危機)に直面し、その解決のためには国境を越えた協力が必須となりますが、そのための土台はコロナのパンデミックをめぐる不均衡の拡大と、ウクライナ戦争が生み出した歪みによって崩れそうになっていると感じています。

以上、国際情勢の裏側でした。

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