あのスティーブ・ジョブズを30年間コーチした人物が教える「1on1」の進め方

Image of young businessman with cup of coffee communicating with his colleague
 

3.ビル・キャンベルの1on1ミーティング

ビル・キャンベルは、1on1ミーティングの最初にする「ムダ話」を大切にしていました。主に家族やレジャーのことなど、プライベートの話をします。これが大切なことなのです。

次に、二人がそれぞれに「その日の5つのテーマ」を発表します。これが、本日の議題です。

以下にあげる「仕事の進み具合」や、「同僚との関係」、「チームの問題」から来る具体的な内容も議題になっていきます。二人のテーマが同じものもあれば、違うものもあるので、テーマは最大10個です。

そして、「仕事の進み具合」では、主に売上の成果や、商品開発について話し合われます。その時、

・どんなことに取り組んでいるか
・それはうまくいっているか
・そして、何か力になれることはあるか

ということを話し合うことが重要です。

「同僚との関係」について話し合うことも大切にしています。これは、上司や上役との関係ではありません。あくまで、同僚との関係です。同僚にどのように評価されているかを明確にします。その評価をあげることで良いチームになるからです。

そして、「チームの問題」に話は移ります。この時に問題になるのは、

・部下をしっかりと指導できているか
・チームに対して明確な方向性を定めているか
・それをことあるごとに強調しているか

ということです。

最後に「イノベーション」について話し合います。たとえば、

・新しい方法を考え、実行したか
・向上するために、何をするか

のようなことです。

あなたも、このような内容で1on1ミーティングをされてはいかがでしょう。ビル・キャンベルのようなアドバイスができるかもしれません。そして、彼は1on1ミーティングについて、こう言っています。

「マネージャーの最も重要な仕事は、部下が実力を発揮し、成長し、発展できるように手助けをすることだ。1on1ミーティングは、それを行う絶好の場所だ」

■今日のツボ■

・1on1ミーティングは組織運営に効果的である
・ビル・キャンベルの1on1ミーティングの進め方は参考になる
・1on1ミーティングは部下の成長発展を助ける場となる

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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