図書館ツイート“炎上”騒動で考える、他人を断罪して欲望を満たす「正しさ競争」から抜け出す方法

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昨年11月、ツイッター上に投稿された、大阪府吹田市に完成した図書館を紹介するツイートが「炎上」しました。批判的な意見の中身は、「ガラス張りの図書館は本が焼ける」「そもそも図書館にガラス張りは似合わない」などといったものだったそうです。今回のメルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』では、マレーシアに11年以上滞在する文筆家で編集者の、のもときょうこさんが、この投稿が炎上したこと自体を疑問視。さらに、他人を断罪して欲望を満たす人を「徳の騎士」と呼んだ哲学者の言葉を引きながら、建設的な議論が行われるために「哲学が必要では?」と問いかけています。

終わらない「正しさ競争」から抜け出すためには、社会を良くする「哲学的思考」が重要かも

吹田市の図書館にて、こんな炎上事件があったようです。

批判の元になったツイートはこちらだそうです。

うーむ。そもそも、なんでこれが炎上するのか??と謎な方も多いと思います。

塩谷さんの圧倒的なフォロワー数がそうさせるのか、私には背景はよくわからず、詳細はnote(「一部がガラス張りの公共施設について、蔵書の紫外線対策などを行政に質問しました https://note.com/ciotan/n/n4471135d7b11」)を読んでほしいのですが……。

  • 図書館にガラス張りはあわない
  • バードストライクが起きたらどうするのだ
  • 本が焼けて可哀想
  • 飲食OKにすると本が痛むのでは
  • 高いところの本が地震で落下して危険では
  • Wi-Fiと電源があることで、「PC作業をする人が長時間居座ってしまうのではないか」

みたいなことらしいです。

言われてみれば確かに、と納得できる意見もあるんですが……。しかしなんだろうか。みんなが「正しさ競争」しているような、息苦しい感じ。

みんなが意見を言うのは、本来、いいことだと思うのですが、したことに対する反対意見や批判ばかりだったら、どうでしょうか。公務員の人たちだって「何もしない方がマシや……」と思ってしまうのでは?

言ってることはわかるけど、なんか建設的じゃないし、生きづらそうな社会。どうしたらいいんだろう。

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