今回のケースも、おそらく相談者の彼は自分がモラハラの加害者だとは思っていないでしょう。
モラハラの代表的な内容は
- 相手を馬鹿にする
- 相手を極端に束縛する
- 経済面を責める
- 無視する
- 子供に悪口を吹き込む
- 全てを否定する
これらの過剰な言動がモラハラに当たります。あとは、内容はもちろんですが、2人の関係性が大きく影響します。
モラハラ気質な人の特徴としては、
- 他責である→うまくいかない原因を周囲のせいにする
- 裸の王様である
- 他人を下に見る
- 自分より立場が弱い人には強くなり、立場が高い人にはへりくだる
- 相手を自分の監視下に置きたがる
このような特徴がありますので、もし周囲にこのような人物がいたら気を付けましょう。
今回の相談者の彼には、これらの特徴の多くが当てはまっていました。
結局、この案件自体は断ることになりました。相談の最後に、こんなセリフを吐いたからです。
「後藤さん、もし妻が浮気していたら、どうするのが正解だと思います?借金でぐるぐるにしてやるか、しばらく家から出さないか。自分はめちゃめちゃ妻にすごい腹が立ってます。このままじゃ、男が廃るでしょう」
「本当に男を語るなら、それは器の大きさを見せることでしか現わせない。できることは、自分の言動を見直し、妻の浮気ぐらい許して、やり直す手段を模索し提示していくことぐらい。“2人”の幸せのビジョンをみせること。そうすれば男は廃りませんよ」
突然の僕の否定的な言葉に驚いた様子でしたが、「そうですか」と言い放ち、席を立っていきました。
なにかダークな雰囲気を醸し出した彼でしたが、この後どのような行動にうつるのか?
探偵の調査とモラハラ。探偵として、落としどころを模索していかなければならないと感じた案件でした。
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