敵は「霞が関」にあり。安倍晋三氏は首相在任時にどんな“勢力”を恐れていたのか?

 

私たちは、「首相がやめたければ、やめることができるのでは?」と考えてしまいがち。しかし、どうもそう単純な話ではないみたいです。

しかし、予算編成を担う財務省の力は強力です。彼らは
(p148)

彼らは、のつづきは何でしょうか?紙に答えを書いてから続きをお読みください。

しかし、予算編成を担う財務省の力は強力です。彼らは、自分たちの意向に従わない政権を平気で倒しにきますから。
(p148)

驚きました。財務省は、言うことを聞かない総理大臣を倒しにくるそうです。これ、安倍総理の言葉です。

増税先送りへの財務省の抵抗は強かった。でも、デフレ状態の時に消費増税を2回も短期間で行うという考えが間違っているのです。しかも、増税した5分の4は、借金の返済に充てるという、実体経済を全く無視した政策なのです。予定通り消費税を引き上げていたら、経済は大変なことになっていましたよ。
(p214)

安倍総理は、明確に「消費税引き上げで経済が大変なことなること」を理解していた。それでも、消費税率引き上げを2015年から2019年まで延期することしかできなかったのです。

というわけで、安倍総理が恐れていた勢力とは、【 財務省 】でした。

そういえば岸田さん、総裁選の前は、「私は財務省のポチではありません。なぜ、財務省のポチと呼ばれるかわかりません」といっていました。

ところが、アッと言う間に「ポチ化」して増税の話をしはじめました。岸田さんが財務省に負けたら、日本は【 暗黒の40年 】です。皆さん是非官邸に「増税反対メール」をお送りください。

ご意見募集(首相官邸に対するご意見・ご感想)

(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル2023年3月1日号より一部抜粋)

image by: 安倍晋三 - Home | Facebook

北野幸伯この著者の記事一覧

日本のエリートがこっそり読んでいる秘伝のメルマガ。驚愕の予測的中率に、問合わせが殺到中。わけのわからない世界情勢を、世界一わかりやすく解説しています。まぐまぐ殿堂入り!まぐまぐ大賞2015年・総合大賞一位の実力!

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 ロシア政治経済ジャーナル 』

【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

print
いま読まれてます

  • 敵は「霞が関」にあり。安倍晋三氏は首相在任時にどんな“勢力”を恐れていたのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け