もはや無法地帯。殺人未遂いじめ放置事件の和歌山県海南市が見せた“異次元”対応

dt20230310
 

もはや殺人未遂と言っても過言ではないいじめを6年間も放置し、発覚するやあたかも解決に動いていたかのような保身的文書を公式HPに掲載した和歌山県海南市。ここに来てようやく第三者委員会が設置されることとなったのですが、定例市議会に提出された「いじめ条例案」は到底納得できるものではありませんでした。今回のメルマガ『伝説の探偵』では現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、入手した条例案の全文を公開し数々の問題点を指摘。その上で、「犯罪者が捜査する権限を持つのと変わらない」と厳しく批判しています。

海南市「重大事態いじめ放置事件」がSNSで拡散。市全体を巻き込んで事件を隠ぺいするつもりか?

和歌山県海南市のいじめ放置事件、伝説の探偵が取り上げた後、SNSで拡散が進み、報道機関が動いた。

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上の表題だけでも賢明な読者の皆様にはわかるだろう。

実質6年間いじめを放置、確認ができる書面での範囲で重大事態いじめを4年間も放置した。いや放置しただけではない、教員による被害児童への授業妨害、被害者に加害者への謝罪を強要するなどした。その上、これが世間に知られることになっても、海南市教育委員会は、市の公式ホームページに、「抜粋~報道では、教育委員会が、いじめに係る調査等を何もせず放置しているようにも読める記載がありますが、教育委員会は、当初から何回もいじめ調査を行い、事実確認を行っています。また、教育委員会としては、今日まで、いじめ被害を訴えている児童保護者からの要望にも配慮のうえ対応しており、今後も当該児童が健全な学校生活を送り、成長することができるよう、できるかぎりの対応を継続して行ってまいります」と記載したのだ。

これは、NHK報道に対しての牽制と言えるだろう。

しかし、世間の常識からかけ離れた教育委員会の常識は、一般社会の「非常識」であるのだ。

さらなる報道、市教委が作り出した嘘が明るみになっていく過程で、ついにその時が来たのだ。

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