新庄監督も穏やかじゃない。新球場エスコンフィールドに不釣り合いな日本ハム「超小粒」戦力

2023.03.31
 

30日、日本ハムvs楽天で開幕したプロ野球2023年シーズン。本拠地の新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」での初陣を飾れなかった日ハム・新庄剛志監督は試合後、悔しさを隠し切れない様子だった。BIGBOSSとして指揮を執った昨シーズンは9年ぶりの最下位に甘んじたチームだが、今季は「優勝」を宣言した新庄監督。新球場に加えて平均年齢22・5歳の超若手チームに期待の声も多かった。しかし、現実的には非常に厳しいシーズンが予想されそうだ。

スケールのでかい球場に不釣り合いなチーム

総事業費約600億円を投入し完成した「エスコンフィールドHOKKAIDO」は、日本のプロ野球の球場としては異例の環境だ。フィールドが一望できる球場内ホテルがあるだけでなく、試合を観戦しながら温泉に浸かることも、サウナに入浴することもできるというスケールの大きさで、「まるでメジャーの球場みたい」「野球に興味はないけど行ってみたい」と注目を集めている。

だが、新球場とは異なり、チームのスケールはなんとも小さいのが現実だ。

「若いチームだから仕方ない部分はあるにせよ、今年も最下位が濃厚なのではないか」と語るのは、スポーツ紙の記者である。

「新庄監督は早くから、チームの4番に高卒5年目の有望株・野村佑希選手の起用を明言しました。確かに、暴力問題で巨人に移籍した中田翔選手が座り続けた時代に比べると風通しも良くなったでしょうけど、チームとしての小粒感は否めません。強豪揃いのパ・リーグですから、このままでは今年も最下位になる可能性が高いと思います」

日本ハムといえば、2017年に7球団が競合した末に入団した清宮幸太郎がおり、昨日は5番ファーストで出場。あわやホームランかという当たりのツーベースを放った。しかし前出の記者の表情は暗い。

「昨シーズンに監督の指示で減量を行い、結果的に一軍で完走しましたが、本来ならば彼が4番としてチームの顔になっていなければいけないとは思います。同期の三冠王・ヤクルトの村上宗隆選手のようにとまでは言いませんが、せめて“若いチームを引っ張る主砲”の立ち位置になってもらいたかったですね。体格がスッキリしたせいもあり、随分と普通の選手になったな……が正直な感想です」

print
いま読まれてます

  • 新庄監督も穏やかじゃない。新球場エスコンフィールドに不釣り合いな日本ハム「超小粒」戦力
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け