習近平は信用に足るか。ウクライナ戦争停戦「中国頼み」の危険性

 

現在、中国が世界秩序変革の主役として行動を起こしている。ブラジルのルラ大統領は、海外との決済に全面的に、人民元決済システムCIPSを利用するし、フランスの石油企業であるトタルも人民元での決済をするとした。

また、ロシアはルーブルでの決済ができない場合は、人民元を利用など、世界的にドル決済システムSWIFTの利用が減ることになる。ドルが世界の基軸通貨ではなくなる方向である。

また、中国が肝いりで進める上海協力機構に、サウジが加盟表明し、イランが正式加盟し、エジプトとカタールも加盟するとした。

台湾情勢では、前総統の馬氏が中国に訪問し、蔡英文総統が米国経由で、南米を訪問後、帰りの米国ではマッカーシー下院議長と会談した。中国は、これに対して制裁を仄めかしていたが、台湾海峡に空母を送ったが、あまり大きな圧力にしなかった。しかし、その後、中国軍が台湾周辺で大演習を8日から10日に行うとした。

この理由が、欧州から、フォン・デア・ライエンEU委員長が来たからのようで、帰ったら本格的に軍事演習をするが、台湾包囲作戦であり、戦争を始めることもできるような攻勢である。中国は、自国が世界の主役となったと判断したら、攻撃してくる。米国は何もしないと、中国は台湾併合に動くことになる。

このため、米国防総省は8日「中国の台湾に対する軍事、外交、経済、法的な圧力を懸念しており、(軍事演習を)注視している」との声明を出したが、軍事的行動も必要である。台湾軍の地対艦ミサイル部隊も戦術位置に移動を展開した。戦争一歩手前の状況だ。

世界情勢は、米国と中国が中心である。しかし、米国の意図とは大きく違う世界の動きにもなってきている。徐々に重心が中国に傾いている。非常に危険な状況になっている。

欧州は米国の今後に疑念を持っているからである。トランプ氏が大統領になったら、欧州切り捨てを行うことは確実であり、欧州も準備が必要になっているからである。

逆に、サウジは、今のバイデン政権がサウジを蔑ろにしていると感じて、中国を介して、敵であるイランと和平を行い、米国の意向とは反対のことを行っている。このため、トランプ氏が大統領になれば、親米に復帰する可能性もある。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • 習近平は信用に足るか。ウクライナ戦争停戦「中国頼み」の危険性
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け