“偏愛”社員を生かす。ビックカメラ“マイスター制度”の顧客志向

 

【ビックカメラから学べること】
このようなサービスは、単にリサーチで「どんなサービスが欲しいですか?」と聞いても出てきづらいのです。

顧客が欲しいと思い、比べ、何にするか決め、買う、という一連の顧客体験の中で、「何ができるか?」という仮説を立てていき、「今はないけれど、あれば顧客が嬉しいこと」を、自社で見つけていくしかありません。これが潜在ニーズの発見方法です。

もう1点は「このアイディア」を実現したこと。偏愛のある社員を配置する、という突飛なアイディアを、大企業が会社として実施するには、多くのハードルがあったに違いありません。しかも、給与体系や評価まで、変更しなければならないため、労力もかかります。

画期的なアイディアは、面白い!とはなりますが、やってみよう、というところまで持っていくために、社内外の多くの人たちを説得しなければなりません。その中には、マーケティング部以外の人たちも、多くいるはずです。

社内が顧客志向になっていなければ、実現しないことが大半なのです。顧客の潜在ニーズの発見と、その実施までに関して、大いに参考にできる事例です。

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