“ケネディ一族の呪い”は解けるか?米大統領予備選に出馬するJFK甥の「公約」

 

ケネディJrが蘇らせるJFKの「反帝国主義」

我々は、敵国とか敵対者とか〔決めつけようとする〕目線で世界を見るのを止めるべきである。ジョン・クインシー・アダムズ〔第6代大統領〕が言ったように、「米国人は、やっつけるべき怪物を探しに外国に行くような真似をしてはならない」。ケネディJrは、米国の外交政策的な思考の失われた特質を蘇らせるだろう。その思考とは、伯父のジョン・F・ケネディが1,000日超の執務の間に確固たる信念を抱くに至った「反帝国主義」である。彼はベトナム戦争から抜け出すことを求めた。彼は統合参謀本部長の進言を退けてキューバへの爆撃を許可せず、それによって我々を核ハルマゲドンから救った。彼はトルーマンやアイゼンハワーの帝国主義的政策をひっくり返し、CIAを統制し、そして世界中の自由を求める運動を支援した。彼は、ルーズベルトが大英帝国を乗っ取ろうとするよりもむしろ多くを譲ろうとしたその精神を復活させることを求めた。

 

ジョン・F・ケネディの理想は、暗殺者の弾丸によって悲劇的な形で断ち切られた。しかし今や我々は別のチャンスに恵まれている。この国は病んでいる、確かに。しかしその裏側にはまだ活力がある。米国は豊かな資源と創造性、そして情報能力を持つ国である。我々が社会を癒すことに真剣に取り組みさえすれば、この国は内側から再び強くなるのである。

 

米国はかつて、世界にとっての励みであり、自由と民主主義の導きの星であった。我々が優先するのは、我々の道徳的リーダーシップを回復することにほかならない。我々は身を以て示すだろう。戦争好きの帝国が自ら率先して軍縮すれば、それは至る所で平和を達成するための模範となる。我々が進んで帝国であることを止め、強靭で健康な国として平和に尽くす国になるには、まだ遅すぎるということはない。

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