私は担当した事はありませんでしたが、デスクが当時“またかョ…一体どうなってるんだ…”と舌打ちしていたのは鮮明に記憶しています。
年下のイケメン男性には目がない大物女性歌手が、年下夫と離婚した後、私は別の取材で近くに行くことがあれば、取材云々ではなく時々御自宅の様子を見に行っていたものでした。
結婚していた頃から、幼い頃から芸事に夢中だった彼女ですから家事をやる時間もなかったのでしょう、玄関の前に度々綺麗に洗われた食後の出前食器が2人分、置かれていた“画”はいまでも切り取った1枚の写真のように思い出せます。
『週刊女性』の“M”の登場で、20年以上も前の記憶がフラッシュバックしたのです。
久しぶりに“父”の、50万枚近くセールスされた楽曲の歌詞を調べてみました。
“嫌いになったわけでも君が悪いわけでもないのに
自分から別れを告げて 雨の中列車で旅に出る俺が自分でもわからない”
“愛するM”は今、どこで葛藤しているのでしょうか。
猿之助が選んだ人生の選択肢に倣うような感情を持たないでいることを願うばかりです。
こんな時代ですから大丈夫、誰も“M”を責めたり、問い詰めたりすることはないと思います。
“父”が言うように、憶測で無い事無い事言われたり書かれたりする前に、これからの人生もしっかり生きていかなくてはならないわけですから、何かアクションを起こすことが大切なような気がします。
堂々と前を向いて歩いて行くためにも…。
プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」
image by:Chris 73 / Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons