プーチンを「クソ馬鹿野郎」と呼ぶロシア最強部隊トップの不可解な“撤退宣言”

 

プリゴジンはどへ?

バフムトを離れたプリゴジンは、どに行くのでしょうか?

彼は、プーチン、ショイグ、ゲラシモフを非難しているので、国内に留まるのは危険でしょう。生き残ったメンバーたちとアフリカあたりに避難するのではないでしょうか。ワグネルは、アフリカの独裁者たちを守っているので、歓迎されるとでしょう。

複数の情報筋によると、プリゴジンは、「プーチン時代の終わりが近いと」を見通しているそうです。近い将来始まる、「プーチン後の権力闘争」に向けて、ワグネルを温存する。

彼は1980年代のほとんどを刑務所で過ごしました。強盗、窃盗などの容疑です。90年代、ホットドック販売からはじめ、スーパーマーケット、カジノ、レストランなどのビジネスを成功させて富を得た。2014年にワグネルを創設し、ロシア最強部隊に育てました。極めて野心家で、大統領の座を狙っているとか、次期大統領の黒幕になるとを狙っているといわれています。

しかし、戦場を離れ、独自の武力を持つプリゴジンは、プーチンの脅威でしょう。彼は、自分のとを「クソ馬鹿野郎」とよぶプリゴジンをどうするのでしょうか?プリゴジンとプーチンの今後の関係を注視していきましょう。

(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2023年5月28日号より一部抜粋)

image by: Sasa Dzambic Photography/Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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