「バフムト陥落」でプーチンの勝利。それでもウクライナ戦争を終わらせない米国が覇権を失う日

 

ウクライナだけでなく世界を「非ナチ化」するプーチン

欧州は間抜けだ。ドイツは、首都ベルリンの防空システムまでウクライナにあげてしまい、丸腰の状態だ。デンマークは、国民の祝日を減らして経済の稼働日を増やし、税収を増やしてウクライナへの支援金を作った。だがこの資金で買われた戦争道具も、米国の隠れ多極派とプーチンが隠然と結託して進める構図の中で浪費された。

Berlin left unprotected as air defense systems sent to Ukraine – arms maker
Denmark defies critics, nixes holiday to boost army spending

NATOはウクライナにパトリオット迎撃ミサイルを送り、キエフの防衛用に配備された。パトリオットが迎撃できる範囲は限られている。また、パトリオットは、レーダーを使って接近する敵のミサイルを探知するが、レーダー波を出すと逆に敵に設置場所を探知されてしまう。この欠点を補う他の防衛システムと組み合わせないと、抜け穴だらけの状態だ。

Ukraine – Air Defense Lessons

NATOはパトリオットだけ設置し、他の防衛システムで補強する余裕がない。露軍はパトリオットの設置場所を探知し、5月16日に超音速ミサイルで攻撃した。パトリオットはその一部しか迎撃できず、露側のミサイルがパトリオットのシステムを破壊した。1.6億ドルのシステムが2分で失われた。

Patriot Missiles Won’t Save Ukraine

英国はウクライナに、劣化ウラン弾を使う戦車を送った。イラクのファルージャなど劣化ウラン弾で破壊された町は、土煙に混じる放射性物質が広範囲に飛散し、地元民に奇形児出生など長期間の健康被害を与えている。露政府やウクライナ人の一部が配備に反対したが無視された。

Sending Depleted Uranium Munitions To Ukraine Is A War Crime Against The Ukrainian People

露政府は「対策を講じるしかない」と反応した。露軍は、英国から届いた劣化ウラン弾がウクライナ西部(Khmelnytsky)の倉庫に保管されていることを突き止めて空爆した。ウランの噴煙が上がり、欧州の方に流れていったという。これは英国の戦争犯罪だ。露軍は正当防衛しただけだ。

Ukraine’s Depleted Uranium Blast: Europe on Brink of ‘Environmental Disaster’

次に、プリゴジンが提起した「露政府はウクライナを非ナチ化(懲悪)するはずだったのに、世界(米傀儡諸国)がウクライナを良い国として支持する結果を招いている」という件を考察する。

たしかに、ウクライナのネオナチ政権は米国側に支持支援されて温存されている。2014年に米国がマイダン革命を起こして政権転覆した後のウクライナの政権は、今のゼレンスキーに至るまで、ネオナチ系の全体主義である。米国側の政府やマスコミはそれを知りながら無視隠匿してゼレンスキーを称賛し続けている。

しかしこの状態は、新型コロナ対策の超愚策性や、地球温暖化問題の不存在に対する無視隠匿など、マスコミ権威筋が定着させた他の大ウソ群たちと相互作用を起こし、今の米国側の政治体制を全体主義に変質させている。大ウソ群に気づいた人々から順番に、全体主義体制によって弾圧抑圧される仕組みになっている。

Need To Keep Masses Afraid Is Behind Elite Embrace Of Wokeism And Censorship

米国側のこの構図は2度の大戦後から存在していたが、911あたりまでは濃厚でなく、網羅的でもなかった。しかし2016年のトランプ登場、2020年の新型コロナ、2022年のウクライナ開戦と、米国側の全体主義の政治構造がどんどん濃厚・網羅的になった。

大リセットは丸ごと全体主義だ。米民主党は、左翼リベラル共産主義者に牛耳られ、これまたひどい全体主義だ(社会主義と全体主義は騙し方が違うだけ)。彼らは選挙不正を続ける犯罪組織でもある。

Pope Francis Bashes Gender Ideology, Calls It “Dangerous”

しだいに多くの人々が、このインチキで極悪な構図に気づくようになり、米国側全体が全体主義であることが露呈していく。気づいた人々は抑圧されるが、気づく人が増えると抑圧が乗り越えられ、米国側の体制の全体主義・ネオナチ性の方が露呈し、米覇権の崩壊と重なって、いずれ消失していく。

この戦争は、ウクライナだけでなく世界を「非ナチ化」していく。

World On Cusp Of Woke Totalitarianism As Governments Act To End Freedom Of Speech

print
いま読まれてます

  • 「バフムト陥落」でプーチンの勝利。それでもウクライナ戦争を終わらせない米国が覇権を失う日
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け