韓国やりたい放題。産業スパイの引き抜きを許した日本企業のどケチぶり

 

1回の技術講義で月給数倍もの報酬。韓国のパクリの手口

しかし、この事件は氷山の一角であると見られています。この事件は、東芝の社員ではなく提携先の企業の元技術者が「データをコピーして持ち出した」ために訴えられたものです。もし、東芝の技術者がデータをそのまま提供するのではなく、自分の培った技術を提供すれば、なかなか訴えるのは難しいのです。

実際に、90年代以降、そういう事例は腐るほどあるのです。東芝、ソニーなどから、韓国のサムソン電子などに転職した技術者は多々います。また転職をせずとも、韓国企業から招かれて技術講義などを行った日本の技術者は多々いると見られています。

日本の技術者たちは、日本企業に在職したまま、土日にサムソン電子などにソウルに招かれるということがよく行われていました。1回の技術講義で、その技術者の月給の何倍もの報酬が払われたそうです。

これは半導体分野だけじゃなく、日本の産業全体でこういうことが行われたと見られています。

たとえば韓国の製鉄メーカー最大手のPOSCOは、2012年、日本の新日鐵から「技術盗用」で訴えられています。新日鐵の元技術者たちを雇用し方向性電磁鋼板の技術を盗用したのです。

韓国は、途上国のときには「技術供与」により、先進国になってからは「技術盗用」により、日本の技術を奪ってきたのです。韓国はこの手の「ダークな産業競争」には非常に強く、日本はからきし弱いのです。しかも、日本側にも、技術流出を招きやすい要因がありました。日本の経済政策の失敗も大きく関係しているのです。

この記事の著者・大村大次郎さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • 韓国やりたい放題。産業スパイの引き抜きを許した日本企業のどケチぶり
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け