「延滞など“事故歴”あったらNG」はもう古い。次世代クレジットカードの審査はここまで進化している

Hand holding Credit card on Japanese food in restaurant. Use credit card to pay for food. Shopping concept.
 

限度額は10万円まで。審査基準が面白い「次世代クレカ」とは?

そしてもう1社、面白い会社があります。2021年9月からサービス開始した次世代クレカ「Nudge」(ナッジ)です。ナッジの面白いのは、限度額が10万円までであり、その分、申込情報がかなり簡略化されており、AI審査も相まって、審査基準が大きく異なる点にあると思います。

もう少し詳しく解説すると、ナッジは、

  • 20-30代の若年層を意識している。学生もOK
  • 限度額は10万円までで、増枠なし。(法律の関係で、限度額10万円までなら審査をユルくできる(割賦販売法による登録少額包括購入あっせん業者)
  • 専用アプリで申し込み。入力内容が非常に少ない
  • 勤務先や口座情報すら入力する必要がない
  • 返済方法は自動引き落としではなく、自由
  • 10万円までの間で、返済すればすぐに利用枠が復活する
  • 応援したい芸能人や企業、団体への応援(クラブ)制度あり
  • AI審査。CICにも照会するが、債務整理歴があっても審査に通った人も少なくない。だが逆に、信用情報は綺麗なのに否決された人もいる
  • 使った分は履歴が残り、それがいわゆるクレジットヒストリーの積み上げになるので、初めてクレカを使う若い人や、破産後に信用回復を試みたい人にはうってつけかもしれない
  • 10万円が限度なので、借り過ぎの心配がない

しかし、このNudgeも開発途上な面もあるようで、たとえば、一度審査に落ちた人は、他のカード会社なら少し間を開けて敗者復活ができますが、ナッジの場合、二度と再申し込みできないようになっています。今後の改善に期待したいところですね。

長くなりましたが、このように、クレジットカードもどんどん変わってきています。一昔前みたいに「一度失敗したら最低5年間はカードが作れない」という事はなくなりつつあります。敗者復活して、また新たに信用を積み上げることができるようになってきているのです。

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事業再生コンサルタント。認定事業再生士(CTP)。特に倒産寸前の中小企業、零細企業、自営業の自力再生(のサポート)を最も得意としています。著書『震災後に倒産しない法』(サンマーク出版)、『借金なんかで死ぬな!』(朝日新聞出版)、『連帯保証人 なってみたらすごかった でもまだ手はある』(ワニブックスPLUS新書)、『ブラックリストなんて怖くない』(宝島社)、『働けません。』(三五館)ほか多数。1968年東京生。乙女座A型。趣味は自転車、魚釣り等。無類のネコ好き。

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