プーチンも統制取れず。アフリカ首脳陣訪問中のキーウを攻撃の謎

 

その他方面

クレミンナ方面ではウ軍とロ軍が激しい砲撃戦を行っている。ロ軍第20諸兵科連合軍の将兵200人が、朝の訓示を待っていた所をウ軍のHIMARSで攻撃されて、100名死亡し、100名が負傷したようである。

リシシャンスク方面では、ロ軍はベゼルとブイエムカに攻撃したが、撃退されている。

反対に、ウ軍がクラスノポリウカに攻撃をして、ロ軍陣地を一部取っている。

アウディーイウカ方面で、ロ軍は要塞を攻撃したが、撃退されている。逆にウ軍はオプトネとプレボマイスクを攻撃しているが、前進はできず。

マリンカに、ロ軍は攻撃しているが失敗している。そして、ここのチェチェン軍は、ベルゴロド州に転戦している。ここで、大損害を出し、軽装備のチェチェン軍では、攻撃は無理ということのようである。チェチェン軍はベルゴロド州のカジンカ検問所を守るよう指示されたが、前線配備を拒否して、後方配備を要求している。

ロ軍兵が、ベルゴロド州でロシア人の家に押入り、強盗をしたことでロ軍兵に代わり、チェチェン軍を投入したようであるが、チェチェン軍は、戦闘能力がないのか、前線に出るのを拒否する。

モスクワのアレクセーエフスカヤ通りにあるモスエネゴの火力発電所に隣接する地域で大規模な火災が発生した。停電も発生している。

モスクワ郊外にあるチカロフスキー空軍基地で火災があったが、この基地にはII-80、II-82などの空中指揮機6機が駐機している。被害のレベルは現時点では分からない。

15日、ウ派パルチザンは、メリトポリ北部の鉄道を爆破した。このため、鉄鉱石を積んだ車両5両が脱線した。

逆に、ロ軍は、ウクライナへのミサイル、ドローン攻撃を頻繁に行っている。これは、防空システムを都市に張り付ける必要があり、前線に展開できないようにするためである。

そして、ウクライナ政府は16日、ロシア軍がキーウに対してミサイル攻撃をしたが、ウ空軍は、極超音速ミサイル「キンジャル」6発、巡航ミサイル「カリブル」6発、偵察ドローン2機を破壊とした。

16日は、南アフリカ、セネガル、ザンビア、コモロの大統領や、ウガンダ、エジプト、コンゴ共和国の代表らが出席する協議がキーウで行われたが、一時防空壕に避難した。

アフリカの首脳が滞在中のキーウに向けたロ軍のミサイル攻撃について、ゼレンスキー大統領は、「ロシアの指導者であるプーチン大統領が軍を統制していない証拠だ」と非難した。

ウクライナの状況

和平を促進する試みとして、アフリカの指導者がキーウを訪問しているが、BRICSの一角である南アのラマポーザ大統領も含まれている。

ゼレンスキー大統領は16日、そのアフリカ諸国の代表団と会談し、ゼレンスキー氏は、ロシアとの和平交渉はロシア軍がウクライナから撤退して初めて可能になるとした。

この見解を受けて、アフリカ諸国代表団がウクライナとロシアへ提示すると思われる和平案では、

  • ロ軍のウクライナ領内からの撤退
  • ベラルーシへの戦術核配備取消
  • プーチンに対する国際刑事裁判所の逮捕状停止
  • 対ロシア制裁の緩和

とのようである。

この案はウクライナでは受け入れ可能であろうが、ロシアは現時点では受け入れられないでしょうね。これからロシアに向かうが、ロシアの条件を聞いて、変更する可能性も高い。

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