しかしながら、それ以上にショックだったのは、親の経済的格差がストレートに子の発達過程にまで影響を及ぼしていた可能性です。
あくまでも推測になりますが、質の高い保育を提供できる保育園に通えたか否かは、親の経済格差によることが大きいと思われます。コロナ禍では、さまざまな側面で親の経済格差が、子に影響を及ぼしましたが、子供の発達にまで影響を与えていたとするなら、今回の調査結果を今後の政策に活かすことも必要だと思うのです。
4日に厚労省が発表した2022年国民生活基礎調査では、子どもの相対的貧困率は11.5%で、ひとり親世帯に限ると44.5%と、半数近くが困窮にあえぐ状況が続いていることが明らかになっています。
異次元の少子化対策をうたうのなら、親の賃金格差是正にも取り組む必要があると思うのですが、その動きはほとんどありません。子は宝…と誰もがいうのに。いったいこの国はどこにむかっているのか。
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