隙あらば沖縄を奪いにくる中国。プーチンと酷似の“狂った”領土観

HANGZHOU, CHINA - SEPT. 4. 2016 - Chinese president Xi Jinping (R) welcomes Russian President Vladimir Putin (L) in G20 summit in Hangzhou.
 

中国は、日本の【 沖縄領有権 】を認めていない!

さて、林泉忠琉球大学元准教授は、

<日本が台湾問題に深くかかわった場合には、「沖縄の領有権を認めない」と主張する可能性がある>

とおっしゃりました。これは、「そのとおりだろう」と思います。しかし、実をいうと、中国は【すでに】日本の沖縄領有権を認めていないのです。証拠もあります。証拠とは、2012年11月15日「ロシアの声」に掲載された、「反日統一共同戦線を呼びかける中国」のことです。何が書かれているのでしょうか?一部引用します。

郭氏は対日同盟を組んでいた米国、ソ連、英国、中国が採択した一連の国際的な宣言では、第2次世界大戦後、敗戦国日本の領土は北海道、本州、四国、九州4島に限定されており、こうした理由で日本は南クリル諸島、トクト(竹島)、釣魚諸島(尖閣諸島)のみならず、沖縄をも要求してはならないとの考えを示した。

どうですか、これ?中国はロシアと韓国にはっきりと、日本は【 沖縄をも要求してはならない 】と断言しています。さらにものすごい話が続きます。

こう述べる郭氏は、中国、ロシア、韓国による反日統一共同戦線の創設を提案している。日本に第2次世界大戦の結果を認めさせ、近隣諸国への領土要求を退ける必要性を認識させるために、この戦線には米国も引き入れねばならない。(同前)

中国は、ロシア、韓国に、【 反日統一共同戦線創設 】を提案しました。そしてそこには、【 アメリカ 】も引き入れなければならない。記事全文を読みたい方はこちら。

● 反日統一共同戦線を呼びかける中国
https://rpejournal.com/rosianokoe.pdf

11年前の記事ですが、中国の本質は、当時から何も変わっていません。

もちろん中国と意図的に対立する必要はありませんが、「中国は、隙あらば全沖縄を奪おうとしている」ことを、常に忘れないでいる必要があるでしょう。

(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2023年7月17日号より一部抜粋)

image by: plavi011 / Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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