星と釜岩とはどんな関係があるのだろうか?大金持ちは天が出す。人が天から貴重な命を受ければ、その吉兆が地に現れる。空では星で、地では山だ。地に降りてきた天の気運によって、その地に住む人の吉凶禍福が変わる。山より強くて貴重なのは珍しい岩だ。
南江の水の中で釜岩に足が3つある。天の紫微垣(しびえん)・太微垣(たいびえん)・天市垣(てんしえん)など星軍団を象徴する。これらは帝王の気を司るが、天の星が釜岩に舞い降りた。
では、なぜ平地ではなく水の真ん中なのだろうか?「山は人物を育て水は財物を増やす」というのが風水説だ。水の中に岩があって財物の流れを制御する役割をしなければならない。そのような岩を「羅星」という。中国の黄河・長江もこのような岩があるところに金持ちの町ができた。釜岩もそれと同じ道理だ。
読者が風水的に創業者の生家を観覧する道をご紹介しよう。良い気運をもらう方法でもあるだろう。
イ・ビョンチョルの生家は慶尚南道宜寧郡正谷面湖岩道にある。門に入るとサランチェ(応接間)が見える。サランチェの前に井戸がある。続いて母屋が現れる。母屋の前にも井戸がある。観光客はほとんど目を向けない。
このように家の前の正面にある井戸を風水で真応水という。水の味が甘く澄んだ香りがする。この水を飲み続けると大きな富貴を享受する。金持ちになりたいならここで祈るのもいいだろう。
イ・ビョンチョル生家の風水を読み解く上で見るべき2番目の対象は母屋を包む堆積岩絶壁だ。まるで蒸し餅や本を積み重ねたような感じ。このような岩は権力の気運を増幅させる。昇進・合格・当選を望むなら、ここに背を向けないよう気をつけるべしだ。
イ・ビョンチョル生家を見る3番目の方法は、町内の遠くから生家を眺めることだ。半月形の裏山が包んでいることが簡単に分かる。百済扶余半月城、新羅慶州半月城、高句麗平壌半月城も半月のような形になっている場所を象徴した名前だ。半月のような形には力が宿るのだろう。
良い場所を持ったとしても、時代と呼応する知恵がなければ今の世界的企業は不可能だっただろう。「山川を作るのは天だが、その山川を活用するのは人にある」(「発尾論」)という言葉のように人の仕事である。(朝鮮日報ベース ウソク大学教養学部・金斗圭(キム・ドゥギュ)教授の投稿文より。一部変更)
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