4.多様性を受けいれ、平和を維持しよう
日本はG7に所属しています。しかし、日本が成長を続けるには、資源国や工業製品の生産国との連携も不可欠です。もちろん、高付加価値商品はG7市場に依存しています。
G7諸国は、問屋機能、本社機能を経済の主体としています。BRICS諸国は、原材料生産、組み立て加工を経済の主体としています。両者は補完関係であり、単独ではポテンシャルを十分に生かすことができません。
もし、G7とBRICSのブロック経済化が進むと、世界経済は減速し、双方が経済危機を迎えることになると思います。そして、新たな戦争の火種になるかもしれません。
ロシアや中国は悪い国だからやっつけろ、というのは、あまりにも子供じみた考えです。勝ち負けという戦争の発想では、問題は解決しません。最終的には核戦争と人類絶滅につながります。
多様性を受けいれ、平和を維持することこそ人類が目指すべき方向だと、強く思います。まずは、戦争を止めましょう。
編集後記「締めの都々逸」
「金持ちジジイと 貧乏青年 最後に残る 若い奴」
成功した高齢者は、次の世代を育てる責任があると思います。どんな時代も未来を創るのは若者ですから。
国家単位で考えると、G7は金持ちじいさんで、BRICSは若者。日本は結構じいさんだけど、やはり若者と付き合わなければ将来はないのではない。それなのに、岸田さんは、バイデンさんの言いなりです。本当にそれでいいのでしょうか。
勇ましく戦争を推進するのではなく、平和に向けた努力が必要だと思います。まず勝利という発想ではなく、まず平和です。(坂口昌章)
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