どうしても苦手な方は、調理の前にワタの部分をスプーン等でよく取り除き、薄く切ってから塩もみして水にさらしておくと食べやすくなります。
選び方のポイントは、表面の色が単一で、緑色が濃く、イボが密で、ツヤのあるものを見分けることです。
鮮度が落ちやすいので、硬めのものがおすすめです。なお、苦味は外見では判断がつきません。
にがうりは、じつは種やワタにも有効成分が凝縮されています。
種に「共役リノール酸」が含まれていて肥満や高肥血症の改善に効果があるため、できれば食べたほうがよいのです。
真っ赤になったワタも取り除かず、種もつけたまま輪切りにして炒めれば、おいしく召し上がれます。
炒めてもよし、てんぷらにするのもよし。カレーの具材やツナ缶、さっと茹でてほぐした鶏肉と混ぜてサラダにしても相性抜群です。
どんな食材とも相性がよいので、結果的に各栄養素をバランスよく摂れるようになります。
沖縄の代表的な家庭料理に、ゴーヤチャンプルがあります。
にがうりと豚肉、豆腐などを炒めたものですが、ビタミン豊富な豚肉、抗酸化作用のあるサポニンを含む豆腐との食べ合わせは栄養満点。
まさに理に適った夏バテ防止の健康食と言えるでしょう。
優れた栄養素を豊富に含み、捨てるところのないこの素晴らしい食材を活用しない手はありません。
(『致知』2012年8月号)
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2









