なぜロイヤルホストの業績はコロナ禍前を上回ったのか?炙り出された企業の強さ

Chiba,,Japan,-,May,8,,2020:,A,Royal,Host,Family
 

ファミレス大手3社の一角を担うロイヤルホストの業績が、コロナ禍前を上回る好調さを見せています。何が同チェーンに顧客を惹きつけているのでしょうか。その分析を試みるのは、フードサービスジャーナリストの千葉哲幸さん。千葉さんは今回、ロイヤルホストが続ける「至極真っ当な努力」の数々を取り上げるとともに、取材を通して実感したファンと同チェーンの良好な関係性を紹介しています。

プロフィール千葉哲幸ちばてつゆき
フードサービスジャーナリスト。『月刊食堂』(柴田書店)、『飲食店経営』(商業界、当時)両方の編集長を務めた後、2014年7月に独立。フードサービス業界記者歴三十数年。フードサービス業界の歴史に詳しい。「フードフォーラム」の屋号を掲げて、取材・執筆・書籍プロデュース、セミナー活動を行う。著書に『外食入門』(日本食糧新聞社発行、2017年)。

なぜ、ファミレス「ロイヤルホスト」は業績がコロナ禍前の水準を上回ることができたのか?

外食企業にとって、コロナ禍が落ち着いてきた今日、コロナ禍とはその企業の本質的な“強さ”の部分をあぶり出す役目を果たしたのではないかと筆者は考えている。

それを象徴しているのがファミリーレストランの「ロイヤルホスト」(221店/2022年12月末)の動向だ。同チェーンの2022年12月期の売上水準が19年度を上回った。同社22年度の決算説明資料によると、19年度比で10月117.5%、11月106.9%、12月114.2%となっている。客単価は250円アップしている(実額は非公表)。

コロナ禍にありながら、その好調の要因はどのようなものか、同チェーンを展開するロイヤルフードサービス株式会社(本社/東京都世田谷区)の代表取締役社長、生田直己(なおき)氏へ取材したことから、そのポイントをここでまとめておきたい。ちなみの同社は、ロイヤルホールディングス株式会社の外食事業の中核となる事業会社である。

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